本格的な夏を前に、各神社では「夏越祓(なごしのはらい)」に向けて茅の輪が用意されています。一年の折り返しとなる6月30日にこの茅の輪をくぐり、半年間の汚れを祓い清めて、残る半年の無病息災を祈願する恒例行事です。北野天満宮では一足早く菅原道真の誕生日にあたる25日に大茅の輪くぐりが行われ、朝早くから人々で賑わいます。
2012年の様子→北野天満宮「御誕辰祭 大茅の輪くぐり」
神社により作法は異なりますが、大きな茅の輪を左右に三回廻るのが基本です。また、紙の人形(ひとがた)に息を吹きかけたり、それで身体を撫でることで汚れを人形に移した後、水に流したり、焼納したりする神社もあり、それぞれ異なった形式があるのも特徴の一つです。一昨年に出かけた上賀茂神社では、午後8時頃から境内のならの小川に人形を流す儀式が篝火の炎が川面に揺らぐ中行われ、非常に幻想的で心に残っています。
2011年の様子→上賀茂神社「夏越大祓」
各神社でも続々茅の輪が設置されています。30日はぜひ夏越の祓いへお出かけ下さい。
(護王神社)
もうすぐ夏越の大祓式。御殿大前に大茅の輪を設置いたしました。悪疫退散・除災招福・延命長寿、ちのわくぐりは6月30日まで。ぜひ! #氣生根 #貴船神社 #kifune pic.twitter.com/CBhTyDanvx
— 貴船神社(きふねじんじゃ) (@kifunejinja) June 25, 2013
「水無月」もどうかお忘れなく。小豆をのせた三角形のういろうで、形は暑気を払う氷を、小豆には疫病の悪魔祓いの意が込められています。京都ではこの時期におなじみの和菓子です。
夏越大祓
日時:6月30日
場所:各神社