タレントを目指すなら「芸能神社」

車折神社の境内に合祀されている「芸能神社」には天宇受売命(あめのうずめのみこと)が祭神として祀られています。天宇受売命が芸能芸術の祖神として古来より崇敬される理由は「神代の昔、天照大御神が弟である素戔鳴尊の行いを逃れ、天の岩戸にお入りになり固く扉を閉ざされたためにこの世が暗闇になった。 その時、天宇受売命が岩戸の前で大いに演舞され、天照大御神の御神慮をひたすらにお慰め申されたところ、大御神は再び御出現になり、この世は再び光を取り戻した」という神話に基づいています。つまり日本最古の有名プロダンサーです。


(2013年に追加した動画)

芸能芸術の分野で活躍する/したい人たちからの強い信仰があり、芸名・ペンネーム・劇団等の団名を記した朱塗りの玉垣が2000枚以上も奉納されていました。目に付いた名前をザッと挙げると、米倉涼子、エグザイル、辺見えみり、観月ありさ、関ジャニ∞、川崎麻世などなど。芸能人以外にも大手レコード会社からキャバクラ嬢まで幅広く名前が見つかります。

そんな中に嵐メンバー全員が奉納した玉垣を発見しました。嵐ファンの間では、この奉納した玉垣を拝むと嵐のコンサートチケットが当選しやすくなるという噂も。上記の奉納された玉垣は芸能神社のすぐ脇にある駐車場にありますので、よく探してみましょう。

さらに嵐メンバー全員の玉垣は少し古くなっていますが、それとは別に「世界 嵐・演技派ニノ」「世界 嵐リーダー智くん」という玉垣も発見しました。板の色の鮮やかさから判断して、こちらの方が新しく奉納されたようです。太秦映画村での撮影の際に訪れたのかもしれませんね。玉垣は古くなると数年単位で新しく取り替えているようなので、いずれはこれらの玉垣も無くなってしまうかもしれません。気になる方はぜひ早めに芸能神社へ。

芸能神社(車折神社境内)
住所:〒616-8343 京都市右京区嵯峨朝日町23
電話番号:075-861-0039
拝観:無料
拝観時間:8:30~17:30

矢田寺の「送り鐘」と「代受苦地蔵」

雨の日の観光スポット、京都の繁華街と言えばアーケード街です。複数の商店街が交差した繁華街にはたくさんのお店が軒を連ねています。観光地と言うよりは地元民が普通に利用しているお店が多いです。全国チェーン店も多数。そんなアーケード街のひとつである寺町三条商店街の中に「矢田寺」があります。

「矢田地蔵尊」は、別名「代受苦地蔵(だいじゅくじぞう)」と呼ばれていて、地獄の業火をまとった約2メートルの大きな立像です。気のせいかもしれませんが、この「業火」のパーツは、像の前に置かれていたり後ろに置かれていたりするような気がします。未確認。

この地蔵には所以があって、あるとき小野篁(おののたかむら)が閻魔大王の招待を受けて満慶上人を地獄へと案内したそうです。そのとき地獄の業火の中で苦しむ罪人たちを救っている僧に出会いました。その僧は「私は地蔵菩薩である。娑婆に帰ったら私の像をつくれ。そうすれば生者も済度しよう」と告げたそうです。

地獄から帰ってきた満慶上人は、西暦845年に郡山矢田寺に模した別院を五条坊門に建立し、地獄で出会った地蔵菩薩を模した代受苦地蔵を本尊としました。その後は寺地を転々としながらも1579年に現在の場所に落ち着いたそうです。

境内と呼べるスペースはほとんど無く、アーケードからすぐお寺の中に入ったような感じになる身近さです。中に入ると何故か温かな雰囲気があってほっとします。何度も転地しているので、ここが実は「パワースポット」ということでもなさそうですが、それも矢田地蔵尊の力なのでしょうか。地獄の業火をまとっているのに不思議と親近感を抱かせる優しいお地蔵さまです。

正面に吊るされた「送り鐘」は、お盆のときに、六道珍皇寺で「迎え鐘」を撞いて先祖の霊を迎え、この矢田寺で「送り鐘」を撞くことで先祖の霊を再び冥土へと導くことになっています。毎年8月16日になると大勢の人が「送り鐘」を撞きに参拝します。

矢田寺
住所:京都市中京区寺町通三条上る523
電話:075-241-3608