祇園祭 山鉾その32「八幡山」

町内に祀られている八幡宮を山の上に勧請したのが「八幡山(はちまんやま)」です。江戸後期製作といわれる社殿は総金箔の精巧壮麗です。御神体は応神天皇。鳥居には復元新調された鮮やかな二羽の鳩が飾られています。シンボルであるこの鳩は向かいあって飾られているところから夫婦和合の鳩とされ、その点から夫婦円満が山のご利益の一つとなっています。八坂神社のお祭に八幡宮を山に祭っているのは少し不思議な気もしますが、当時からそれだけ八幡宮信仰が厚かったことが分かります。

胴懸は豪快な「紺地三瑞獣図刺繍」、水引は不老長寿を意味する「十長生図」の綴錦金地刺繍で、明るい色彩と大らかな絵柄が特徴です。欄縁を飾る鶴の金飾りは天保時代(18世紀)、河原林秀興作といわれ生き生きした動きが表現されています。また、海北友雪筆の京都市指定文化財の「祇園祭礼図屏風」を所蔵し、宵山に町内で展示をしています。古い時代の山鉾巡行の姿をあらわす貴重なものでこちらも必見です。

山には鳩にちなんだ可愛らしいグッズも多く、こちらは女性に人気があります。また八幡山のホームページはとても細かく作られていて分かりやすいのも特徴です。懸装品や屏風などのアップ写真も多くその精巧さに驚かされます。ぜひ覗いて見てください。

八幡山
住所:京都市中京区新町通三条下ル三条町
山建て:7月20午後4時〜
曳き初め:20日午後4時~
授与品:粽、手ぬぐい、鳩笛、鳩鈴(夜鳴き封じ)、鳩のストラップなど
ホームページ:http://www.hachimansan.com/index.php?option=com_content&view=featured&Itemid=30

祇園祭 山鉾その31「鈴鹿山」

伊勢国鈴鹿山で道ゆく人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現(瀬織津姫尊)の故事に因んでいるのが「鈴鹿山(すずかやま)」です。金の烏帽子をかぶり手に大長刀を持つ凛々しい女性の姿の御神体後方には赤熊で象徴した悪鬼の首が置かれています。能面をつけているので御神体のお顔はみえませんが、昔から美人と大変な評判だったそうで毎年男衆が大勢見物に訪れていたという話も残されています。山に建つ松には鳥居や宝珠などを描いた小絵馬がつけられおり、巡行後に盗難除けの護符として授与されます。

前懸は近年新調の黄砂の道と称するインパクトのあるラクダの図、胴懸は今井俊満氏原画「桜図綴織」と「紅葉図綴織」でどちらも新調されています。見送は「ハワイの蘭花図」、欄縁金具は山鹿清華下絵「山端和親」と題された秀作です。

鈴鹿山は地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅からすぐ近くにあり交通の便利な場所にあります。ショッピングなどを楽しんだあとに宵山を楽しめるっていうのも祇園祭の凄いところです。ご利益は「盗難除け」「雷除け」「安産」。子供達が一生懸命歌を歌って販売していて可愛らしいです。授与品はプレゼントなどにもピッタリですよ。

鈴鹿山
住所:京都市中京区烏丸通三条下ル場之町
山建て:7月20日午前8時〜
授与品:粽、手ぬぐい、盗難除けなど