京都の鎮守さま「上賀茂神社」

下鴨神社から約3キロ上流の地に鎮座するのは、世界遺産にも登録されている「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」です。正式名は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といい、下鴨神社と同じく紀元前から賀茂氏の氏神を祀る神社であり、二つの神社を総称して「賀茂の社」と呼ばれています。賀茂神社両社の祭事である「葵祭(賀茂祭)」は京都三大祭りの一つとして全国に知られています。

朱の一の鳥居から奥の二の鳥居までまっすぐ通る白い参道を歩くと、その両側には芝生が青々と広がります。芝生の上には二本のしだれ桜があり、春には色鮮やかに境内を染めます。二の鳥居の手前には神馬舎があり、運が良ければ可愛らしい白馬の神馬(しんめ)に会うことができますよ。

二の鳥居を入り「細殿」の前に見えるのは、円錐形に整えられた二つの「立砂(たてすな)」です。上賀茂神社の北方4キロほどの所には円錐形の美しい形の「神山」があり、ここが祭神の最初に降臨した場所と考えられています。この神山をかたちどってつくられたのが立砂で、神が招き寄せられて乗り移るものとされています。毎年9月に行われる「烏相撲」では、立砂の前に土俵が造られ子供達が相撲をとります。

細殿奥の朱色の楼閣をくぐると「高倉殿」へとつながります。一般の参拝者が国宝の「本殿」や「権殿」を拝むことができる場所です。本殿と権殿は「三間社流造り(さんげんしゃながれづくり)」で、桧皮葺の屋根の重厚な造りです。他にも上賀茂神社にあるそのほどんどの建造物が重要文化財に指定されている貴重なものばかりです。また、境内には紫式部が何度も通ったといわれる社で、縁結びの神様として有名な「片山御子神社(片岡社)」や、曲水の宴が行われる庭園「渉渓園(しょうけいえん)」などが立ち並びます。

本殿の西側を流れる「御手洗川」と東側を流れる「御物忌(おもいの)川」が合流し、「ならの小川」となって森の交錯する境内を流れています。毎月25日の上賀茂手作り市では子供達の憩いの場となり、人々にひと時のやすらぎを与えてくれます。葵祭(賀茂祭)、夏越祓式、烏相撲など毎月多くの伝統行事がおこなわれていて楽しみも尽きません。上賀茂神社を東に向かうと社家町があり、川沿いに石橋と土塀で囲まれた町並みを散策することもできます。ゆったりのんびり、そんな1日をどうぞ。

過去記事一覧
 上賀茂神社「夏越祓式」
 重陽の節句:上賀茂神社「烏相撲」
 毎月第4日曜日は「上賀茂手づくり市」

上賀茂神社
住所:〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339
TEL:075-781-0011
ホームページ:http://www.kamigamojinja.jp/index.html
拝観料:境内無料
駐車場:有料

さらば青春の光、維新志士お墓参り

京都霊山護国神社(きょうとりょうぜんごこくじんじゃ)は、高台寺の隣にある東山の神社です。千年以上の歴史を持つ古都、京都においては比較的新しい1860年代の創建です。坂本龍馬、中岡慎太郎、高杉晋作、木戸孝允、頼三樹三郎、梅田雲浜、吉村寅太郎、平野国臣、久坂玄瑞、宮部鼎蔵ら幕末勤王の志士1千356柱と、明治以降の第1、2次世界大戦の戦死者を合わせた7万3千11柱が祭神として祀られています。


(土佐藩士:坂本龍馬、中岡慎太郎)


(土佐藩士:池内蔵太)


(長州藩士:有吉熊次郎、入江九一、寺島忠三郎、久坂玄瑞、来島又兵衛、高杉晋作)

-維新志士名言集-
坂本龍馬「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」
中岡慎太郎「今日賎しいものが、明日には貴いかもしれない。小人か君子かは、人の心の中にある」
高杉晋作「おもしろき こともなき世に おもしろく」

維新志士の英霊はいま何を想っているのでしょうか。彼ら以外にも、墓石も無く、戦争でただ無惨に消えていった数万の若者たちの青春の残光がここにあります。殺し、殺され、多くの若者たちが容易く死んでいってしまう世の中にはもう二度としたくありません。

大量のヤブ蚊に襲われて手足のいたるところが痒くなりました。春〜秋までは虫除けスプレー必須です。雨天時は墓所参道が滑りやすく危険なので充分に気をつけてください。ご高齢の方は同伴者がいた方が安心です。鳥害や火災を防ぐために墓前へのお供えは参拝後に必ず自分で持ち帰るようにしましょう。特に火の付いた煙草を供えるのは厳禁です。参拝者のマナーが大きく問題化すると墓所が非公開となり一般参拝ができなくなってしまうこともあります。

坂本龍馬の誕生日で命日でもある毎年11月15日には「龍馬祭」が行われ、数千人の参拝者で墓所は大混雑して、墓前まで50分待ちになることもあるそうです。「墓前祭」は15時半からです。境内では京都高知県人会による軍鶏鍋が無料で振る舞われます。毎年の天候にもよるのですが、この時期は紅葉シーズンには未だ少し早いかもしれません。しかしイチョウの黄、モミジの赤、それに未だ色付く前の木々の緑、この3色が絶妙に入り混じった山々や庭木のグラデーションがとても美しい時期です。木々のあいだからは、法観寺の「八坂の塔」や「京都タワー」も見渡すことができます。

その他の写真:WEB京都写真集「京都霊山護国神社

京都霊山護国神社
住所:京都市東山区清閑寺霊山町1
ホームページ:http://www.gokoku.or.jp/
拝観料:300円
参拝時間:9:00〜17:00