出雲井於神社「御火焚祭」

フェリシモ「コレクション」(頒布会)

下鴨神社でも御火焚祭が営まれました。御火焚祭は11月を中心に京都の各神社で盛んに行われている神事です。神前で火を焚き上げ祝詞や神楽を奉納して秋の収穫に感謝します。

13:30からは境内参道脇にある末社の「愛宕社(おたぎのやしろ)」の前で神事が営まれます。この社には稲荷社も相殿されています。両社はかつて賀茂斎院御所の敷地内に祀られていましたが、応仁の乱と文明の乱で両社ともに焼失したため、ここに相殿して祀られるようになりました。愛宕社の前ではお火焚は営まれず、神前への供物の奉納や参拝者へのお祓いなどが営まれます。ここでお火焚をしないのは「焼失」が理由で移ってきたからなのかもと思いました。

14:00からは「出雲井於神社(いづもみいのへのじんじゃ)」の御火焚祭が営まれます。祭神は「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」です。「比良木神社」または「柊社」とも呼ばれていて、この神社の側に木を植えると、どんな種類の木でも柊のように葉がギザギザになってしまうそうです。石灯籠にも柊の紋が彫られています。御火焚祭が終わると、氏子に事前配布された引換券と交換で「みかん・おこし・まんじゅう」のお火焚3点セットが授受されました。

下鴨神社境内には地元の小学生が奉納した習字が拝殿や楼門などの至るところに飾られていました。この行事は、かつて学校などが無かった時代に、下鴨神社で子どもたちへ習字などの教育が行なわれていたことに由来して、今年一年の学問の成果を神様へ報告する意味があるとのことです。

出雲井於神社・愛宕社「御火焚祭」
日時:毎年11月28日(13時)
場所:下鴨神社
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
ホームページ:http://www.shimogamo-jinja.or.jp/

「御茶壷行列」と「もみじ苑」 北野天満宮

イチョウやカエデの紅葉に彩れはじめた11月の北野天満宮は、大勢の観光客で境内がとても賑やかになります。梅好きで有名な菅原道真ですが、紅葉もとても愛したそうで「このたびは 幣もとりあへず 手向山 もみぢの錦 神のまにまに」という百人一首に選ばれた和歌を詠んでいます。

11月26日には「御茶壺奉献祭・口切式」が行なわれました。豊臣秀吉の時代に北野天満宮で催された「北野大茶湯」に由来する「献茶祭」で使われる碾茶を奉納する神事です。

木幡、宇治、菟道、伏見桃山、小倉、八幡、京都、山城の各茶師が春に作った碾茶が入った茶壷を担いだ「御茶壷行列」は、10:45に一ノ鳥居を出発して、参道に沿って15分ほどかけて茶壷を神前まで運びます。本殿で「御茶壺奉献祭」を行い、その「口切式」の神事を行ったものを茶用に挽いて12月の「献茶祭」で使います。

残念ながら、本殿での神事は一般参拝者が見学できないので「もみじ苑」に行くことにしました。北野天満宮の境内西側には豊臣秀吉が築いた「御土居」と呼ばれる水防土塁があり、その周辺に250本のもみじが植えられています。

樹齢が400年を超える大きな樹木も数本あり、それは見事な幹と枝ぶりでした。本当は御土居に枝垂れて紙屋川の水面に映える盛りの紅葉を見たかったのですが、今年の紅葉は例年より遅れ気味らしく、色付いている本数は未だ少なめでした。12月5日〜10日くらいに行けば盛りかもしれません。ライトアップは日にちが限定されていて日没から20時までです。

 →その他の写真:WEB京都写真集「北野天満宮:もみじ苑と御茶壷行列

北野天満宮「もみじ苑」
開苑期間:11月3日ー12月11日
ライトアップ:11月19日、20日、23日、25日ー27日、12月3日、4日のみ
開苑時間:10時ー16時(ライトアップ日のみ20時まで)
拝観料:600円(焙茶菓子付)
ホームページ:http://kitanotenmangu.or.jp/