東福寺・名庭「方丈庭園」

東山区にある「東福寺」は、鎌倉時代の公卿・九条道家により九条家の菩薩寺として九条通りに建立された禅寺です。奈良の最大の寺院である「東大寺」、そして最も隆盛を極めた「興福寺」から一字ずつ取り東福寺と名付けられました。

ずっと訪れてみたかったのが中央に位置する「方丈庭園」です。近代の造園家・重森美玲による作庭で、方丈の四方を囲み「南庭」「西庭」「北庭」「東庭」と4つの庭に分かれているのが特徴的です。「蓬莱」「方丈」「瀛洲(えいじゅう)」「壺梁(こりょう)」「八海」「五山」「井田市松(せいでんいちまつ)」「北斗七星」の八つを八相成道(釈迦の生涯の八つの重要な出来事)に因んで「八相の庭」と命名されています。

冷んやりとした廊下を進むと左手に南庭、右手に東庭が見えてきます。広さ120坪の枯山水庭園である「南庭」前には、腰をかけのんびりと庭を鑑賞する観光客の姿が見られます。刻々と流れる時間を忘れ穏やかひとときを過ごすのにぴったりの場所です。円柱の石で形どった北斗七星と天の川を表現した生垣が小宇宙を表す「東庭」、井田市松の庭「西庭」では「通天台」と呼ばれる舞台から秋には見事な紅葉を目にすることもできます。最後は、苔と敷石で作られた市松模様が印象的な「北庭」です。芸術的な美しさを誇る庭は見事の一言。四季折々の良さを楽しむことができる名庭の一つです。

秋の東福寺は、2000本を超える楓の茂る洗玉澗(せんぎょくかん)を通天橋から眺めようとする大勢の観光客が訪れることで有名です。休日には1時間~2時間待ちもあるとか。それでも今度はやはり秋の東福寺を堪能したいものです。ちなみに、手書きの御朱印は午前中のみの受付になっていますのでご注意下さい。

東福寺
住所:京都市東山区本町15-778
TEL:075-561-0087
拝観時間:12月初旬~3月末 8時30分〜16時(受付:9時~15時30分)
4月~10月 8時30分~16時30分(受付:9時~16時)
11月~12月初旬 8時~16時30分(受付:8時30~16時)
拝観料:方丈庭園400円
ホームページ:http://www.tofukuji.jp/index2.html

梨木神社「元服式」

京都市上京区の「梨木神社」で営まれた弓馬術礼法小笠原流「元服式」を見に行ってきました。元服式とは「冠」「婚」「葬」の人生の大事な節目である三大礼の一つ。「加冠の儀」と呼ばれ、子供の稚児髷から、髪を結い大人の服装をして冠を被ることで成人としての役割と地位を得る儀式です。今年は弓道を学ぶ男性1名、女性3名の元服式が執り行われました。

午後1時、本殿に参拝を済ませた後「能舞台」へと移動し儀式が厳かに始まります。元服式には「因みの親」という仮の親がこの式を見守っています。まずは大人の身なりへの着替えが一人一人丁寧に行われます。男性は武家子供の服装である「小素襖(こすおう)」から「直垂(ひたたれ)」に着替え、女性は「千早」から「水干」姿になります。全員が着替えを済ませた後、男性は「風折烏帽子」・女性は「立烏帽子」を被る「加冠の儀」が営まれました。そして儀式は祝宴へと移ります。太刀のお披露目や成人の心得の御話などがあり、無事元服式が行われました。武家装束に身を包み大人への仲間入りを果たした4人の姿は、若さが溢れ晴れ晴れしいものでした。

淡々と進む儀式が進む中にも緊張感があり、見ているこちら側も厳かな気持ちになりました。このような伝統行事を間近で見ることができる貴重な機会に感謝。

トコトコト梨木神社関連の過去記事
小笠原流弓術披露 三三九手挟式
梨木神社「萩まつり:上方舞奉納」

梨木神社「元服式」
日時:2012年1月22日(日) 13時~14時30分
住所:京都市上京区寺町通広小路上る染殿町680
ホームページ:http://nashinoki.jp/
拝観:無料