上賀茂神社「幸在祭」

古くから上賀茂で行われている「幸在祭(さんやれさい)」を見に出かけてきました。「あがり」とよばれる15歳の男子の元服(成人)を祝して行われる伝統的な行事です。前夜に「宿」に集って夜を明かした各町の男子が、大島紬の羽織、黒足袋に下駄履き、首に白襟巻きの姿で太鼓を打ち鳴らし、「山の神」「上賀茂神社」摂社の「大田神社」を練り歩き成人したことを奉告します。

午前11時すぎに大田神社に着いた時には、すでに拝殿にて儀式が執り行われていました。大田神社の拝殿は中央が土間になっていて通り抜けることができる「割拝殿」といわれる古い形をしています。この土間に立ちお参りを済ませると、太鼓を打ち鳴らして「おーめでとうござる」と歌いながら拝殿を三周します。お祭りには大人、そして15歳以下の子供達も参加していて、鉦・笛を鳴らしながら「あがり」と一緒に町を歩きます。一行は太田神社を後にし、社家町を通り上賀茂神社へと向かいます。

道の途中には地元の人々が「あがり」を祝福しようと、行列を待ち構えていて和やかな雰囲気に包まれていました。町全体のお祭りといった感じです。上賀茂神社に着くと境内でお祓いが行われ、本殿へと向かいます。本殿でのお参り後、最後は山の神への奉告です。「立入禁止」と書かれた場所から山の中へと分け入り一行は消えていきました。地元のお祭りとして詳細が一切公開されていないため謎が多く、興味深い成人儀式です。京都のお祭りでありながら「なぜ九州で作られた着物・大島袖を着る習わしになったのか」も気になります。

大勢のカメラマンや観光客が見守る中、堂々としながらも時折見せる恥ずかしそうなあどけない表情がとても印象的でした。若さが溢れたその姿に、清々しい気持ちになった一日となりました。

上賀茂神社「幸在祭」
日時:2月24日
ホームページ:http://www.kamigamojinja.jp/index.html

大田神社「幸在祭」
日時:2月24日
時間:11時~
住所:京都市北区上賀茂本山340

京都「世界遺産紀行」

千年の都、京都。ユネスコの世界文化遺産に認められている社寺・城は17ヶ所あり、その一つ一つに京都の歴史が色濃く刻まれています。京都観光の際に訪れて欲しい名所ばかりです。

-古代~奈良時代-
上賀茂神社(賀茂別雷神社)
京都最古の神社の一つ。京都の歳時記を彩る伝統的な神事や祭事が現在も受け継がれています。京都三大祭のひとつ5月の「賀茂祭(葵祭)」で有名。

下鴨神社(賀茂御祖神社)
太古の原生林の姿をそのままに残す「糺の森」では、街中に居ながらも特別な雰囲気を味わうことができます。上賀茂神社と同様に「賀茂祭」で有名です。

清水寺
京都を代表する古刹の一つ。釘を一本も使わない懸造りの「清水の舞台」は、観音様に芸能を奉納するための場で観客席はありません。国内外から大勢の観光客が訪れます。

-奈良時代~平安時代-
比叡山延暦寺
京都と滋賀県の県境にまたがる周囲およそ百キロメートルにも及ぶ、日本仏教の一大聖地です。鎌倉時代には浄土宗法然、浄土真宗親鸞などの高僧を輩出しています。

東寺
正式には救王護国寺、平安京遷都から二年後に新しい都を護る為につくられたお寺です。日本で最も高い木造建築の「五重塔」は京都らしい風景の一つ。

醍醐寺
豊臣秀吉が「醍醐の花見」を行った場所、そして桜の名所として知られる醍醐寺には日本最古の木造建築「五重塔」や国宝、文化財が多くの残っています。庭園の美しさ、桜の華やかさは必見です。

仁和寺
皇族が歴代住職を務めてきたお寺は、雅な趣を残したまま現在に受け継がれています。春には遅咲きの「御室桜」が大勢の観光客を出迎えてくれます。

-平安時代~鎌倉時代~室町時代-
平等院
鳥が翼を広げたような姿から「鳳凰堂」と呼ばれるようになった芸術的な建物は、藤原時代の栄華を伝える貴重なものです。ライトアップされた美しさは極楽浄土そのもの。

高山寺
山深くひっそり佇む高山寺は周囲の自然との調和の素晴らしさを感じることができます。漫画の原型ともいわれる「鳥獣人物戯画」で知られ、孤高の僧・明恵上人が住んだ古刹です。
ホームページ:http://www.kosanji.com/

宇治上神社
本殿は現存する日本最古の神社建築。ひっそりとした境内には「霧原水」が流れ、まさに聖域といった雰囲気を醸し出しています。

金閣寺
純金の箔に包まれた三層の楼閣「金閣」は、室町時代を代表する建築物の一つです。一瞬で目を奪われる美しさを見に国内外から大勢の観光客が訪れます。

銀閣寺
白砂の「銀沙灘」「向月台」、そして「観音殿」をのぞむ光景は見事の一言。内なるものと向きあう世界が広がります。今日の、茶道や生け花、香道、床の間などここから始まった文化が多くの存在します。

天龍寺
創建当初の面影を唯一残す「曹源池庭園」は名庭中の名庭といわれる日本庭園です。春夏秋冬、それぞれに違った顔を見せてくれます。

西芳寺
夢窓疎石によって作られた庭園は傑作と名高いもの。「苔寺」の名で知られるように、鮮やかな緑の苔が一面を覆いつくす光景は神秘的かつ芸術的。
※拝観は事前申込制です。
関連ホームページ:http://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=3465&r=1329802543.4032

-室町時代~安土桃山時代~江戸時代-
二条城
京都の世界遺産の中で唯一、城であるのが二条城です。雁行型に並んだ六つの棟からなる建築群は、創建当時のまま現存する国内でも数少ない御殿建築といわれています。

龍安寺
幅25メートル、奥行き10メートルの庭にあるのは、一面の白砂と十五個の石。どこから見ても一つ少なく見える「石庭」は見るものの心を捉えて離しません。

西本願寺
世界最大級の木造建築「御影堂」、並び立つ「阿弥陀堂」は見るものを圧倒する存在感です。日本を代表する仏教最大の宗教法人「浄土真宗本山派」の本山でもあります。
ホームページ:http://www.hongwanji.or.jp/