祇園祭 山鉾その11「鶏鉾」

中国・堯(ぎょう)の時代に、天下が良く治まり、訴訟用の太鼓(諫鼓・かんこ)も不要で鶏が宿るほどだったという故事に由来しているのが鶏鉾(にわとりほこ)です。16世紀にベルギーで制作された重要文化財のタペストリーの身送や江戸中期を代表する画家、円山応挙やその流れをくむ四条派の下絵による水引などが目をひきます。和洋どちらの美しさも堪能できるのが鶏鉾の良さでもあります。雄鶏を中心に置いた稚児人形は非常にお大人びた顔をして、歯を見せているのが特徴です。

鶏鉾の囃子は笛の音域が高く、高音できかす「地囃子(イキシ)」が特色一つでもあります。同じように聴こえるお囃子も、それぞれの鉾により違いがあり非常に興味深いです。また巡行の際には、音頭取りは鮮やかな水色の衣装、曳き手は朱色の帽子をと色合いにも独特のセンスを感じさせます。曳き初めでは浴衣姿の池坊短期大学女子大生と幼稚園児が一生懸命に鉾を曳いていました。

オフィスに立ち並ぶビルを同じぐらいの高さを誇る鶏鉾を見ていると、改めてその大きさにビックリします。この辺りは少し歩くだけで、函谷鉾月鉾、そして船鉾など大きさも重量もトップクラスの山鉾が見れますよ。

鶏鉾
住所:京都市下京区室町通四条下ル鶏鉾町
鉾建て:10日午前8時〜12
曳き初め:12日14時30分〜15時
一般搭乗:13日10時