祇園祭 山鉾その12「岩戸山」

天照大神の岩戸隠れの神話に由来しているのが「岩戸山」です。「山」と名付けられていますが、鉾と同じ車と屋根を付けている曳山です。室町時代に曳山に改造されており、その名残として真木の代わりに松を建てています。岩戸山も「くじ取らず」であり、毎年22番目に巡行します。

御神体は天照大神、手力雄尊、伊奘諾尊と3体とあり、そのうちの伊奘諾尊が屋根の上に乗っているのが特徴的です。屋根にまたがりこちらを見下ろすその姿は迫力があります。鉾先には球体が付けられており、国産みの際のしずくを表現しているのだそうです。また、屋根裏には今尾景年の絵画、前後軒裏は景年の意思を受け継いだ弟子の中島華鳳が飾られており、師弟の絵の競演が楽しめます。18世紀にインドで製作された胴掛、後掛の緞通(だんつう)も名品とされています。桃山時代の岩戸山の絵が、上杉家所蔵・狩野永徳作と伝えられる「洛中洛外図屏風」に描かれているそうで、こちらも気になるところ。

衣装には大きく「岩戸山」と描かれていて、非常に男らしいデザインです。旗持ちや曳き手には外国人も多く、皆さん楽しそうに巡行しているのが印象的でした。祇園祭を巡行できるなんて非常に名誉なことですよね。何とも羨ましい限りです。

岩戸山では2016年から新たな取り組みが「岩戸山ソーシャル寄町」始まっています。興味のある方はぜひ。応援したいプロジェクトです。

岩戸山
住所:下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町
山建て:7/11 8:00~
曳き初め:7/13:15:00~
一般搭乗拝観:7/14 19:00~
授与品:粽・ミニ粽・手拭・扇子・浴衣など