祇園祭 山鉾その17「山伏山」

さきの祭りで一番北に位置するのが「山伏山(やまぶしやま)」です。飾る御神体が山伏(修験僧)の姿をしていることからそう呼ばれています。昔八坂の法観寺の塔が傾いたとき、それを法力によって直したという浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)の大峯入り(修行のため紀伊山地の山間部に入っていくこと)の姿をあらわしています。浄蔵は平安時代中期の人で高名な修験者であり、その卓越した法力によって他にも幾つもの奇跡を起こし伝説を残している人物です。小説「陰陽師」では、安倍晴明のライバルとして登場するのでご存知の方も多いはず。

山伏山では八坂神社の清祓いと共に六角堂から法印の祈祷も行われます。また、宵山には聖護院の山伏たちの巡拝、神前に供える三宝も仏式の物など「神仏習合」の姿を見ることができるのが特徴です。

正面水引は、雲中の竜・青海波と麒麟を精緻な刺繍で描いた中国からもたらされた豪華なものでこの山が誇る珍しい逸品です。宵山では会所1階で町内の貴重な懸装品が展示されているのでこちらも必見ですよ。室町通に面しており、近くには鯉山や菊水鉾占出山など数多くの鉾や山をまわることができます。賑やかな祇園祭を楽しめると思いますよ。

山伏山
住所:京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町
山建て:13日9時〜
授与品:粽、おみくじなど