祇園祭 山鉾その20「伯牙山」

中国の琴の名手・伯牙が、自分の琴を解してくれた友人の鐘子期の死を聞き、琴の弦を断ったという故事に由来するのが「伯牙山(はくがやま)」です。別名「琴破山」ともいわれています。他の山鉾では、当時の珍しいものや新しいもの、そして立派ものを取り入れようとしていた風潮から装飾に統一性がないものが多くありますが、この伯牙山はその中で唯一中国風に統一されています。中国からの輸入品を使用、また日本製であっても図柄は中国風になっています。

怒りと悲しみを秘めた表情の顔が印象的な御神体は、金勝亭賽偃子による墨書銘があり、天明以降の作とされています。前懸は上下詩文、中央に人物風景の有名な慶寿裂(けいじゅぎれ)の名品「慶寿群仙図」、近年ではその前懸と水引、後懸などを復元新調しています。また、房を内側に掛ける特異な形式の「舞楽風胡蝶」角房掛金具は珍しい意匠だそう。

戦後、町会所がなくなった伯牙山ですが、現在同町で200余年の歴史をもつ旧家・杉本家の表の間が飾り席となっており雰囲気ある宵山飾りが楽しめます。比較的ゆっくり見れる場所に位置するので混雑をさけて宵山の雰囲気を味わいたい人にオススメです。

伯牙山
住所:京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町
山建て:7月13日9時〜
授与品:粽、手ぬぐい