祇園祭 その21「芦刈山」

平安時代の「大和物語」を原典とする謡曲「芦刈」にちなんでいるのが「芦刈山(あしかりやま)」です。故あって妻と離れ難波の浦で芦を刈る老翁があらわされています。老翁は数年後妻との再会をはたし互いの想いを確認し都へ戻るという話から夫婦和合・縁結びの粽が授与されます。

山鉾の中でも最も古い御神体をもつのが芦刈山です。人形の御頭は天文6年の銘があり、作者は仏師・運慶の孫に当たる康運です。江戸時代より前に作られたものが近年まで大切に使用されてきましたが、こちらは永久保存とされ、現在は復製品に変わっています。以前使われていた衣装「綾地締切蝶牡丹文片身替小袖」も安土桃山時代の天正の銘がある大変貴重なもので、山鉾の中でも最も古い衣裳として国の重要文化財に指定されています。前懸は山口華楊原画の「凝視」、豊臣秀吉の陣羽織の図柄や尾形光琳の原画を元にした胴懸も非常に美しく目を引きます。日が暮れてくると芦刈山付近はとても風情がありますよ。

2007年、2009年と山一番となり、その年の粽はあっという間に売れ切れになったそうです。山一番になると大変な人気になりますが、町内には名誉で誇らしいことでしょうね。来年はどの鉾が山一番を引くのでしょうね。

芦刈山
住所:京都市下京区綾小路通西洞院西入ル芦刈山町
山建て:7/13 8:00~
授与品:粽(夫婦和合・縁結び)、手拭、扇子