祇園祭 山鉾その22「油天神山」

古くから町内に祀られていた天神を勧請して作られた山で、油小路綾小路下ルにあるところからその名が付いたのが「油天神山(あぶらてんじんやま)」です。勧請の日がちょうど丑の日にあたっていたので「牛天神山」とも呼ばれています。山の上正面に鳥居を構え、その奥に鮮やかな紅梅と松を飾り、金箔置の社殿に菅原道真公を祀っています。グッズの人気は学問成就のお守りと絵馬だそうです。受験生には必ず訪れて欲しい山でもあります。

見送りは、京都出身の洋画家・梅原龍三郎の富士山の図を元にした綴織「朝陽図」です。綴織ですが、遠くから見ると油絵のようにも見えます。以前見送りとして使用されていた日本製の「宮廷宴遊図」毛綴は江戸中期に作られたものとは思えない名品といわれています。こちらは宵山などで見れることもあるそうです。胴懸は左右共に前田青邨原画で、山にちなんで紅白梅の盛りを鮮やかに描いた「紅白梅図」で巡行に花を添えています。

二度の大火に見舞われますが、その都度人々の努力により復興を遂げて現在まで至っています。後に町の名の由来となった風早家という公家が復興に力を尽くしたとされ、社殿には風早家伝来の木彫彩色天神像が安置されています。昔ながらの宵山の風情があり、つい足を止めて思いに更けてみたくなります。大人な祇園祭が楽しめますよ。

余談ですが。2015年の巡行が雨の時に油天神山が鉾にかけていたシートがものすごく、非常にかっこよかったです!

油天神山
住所:京都市下京区油小路通仏光寺上ル風早町
山建て:7/13 6:00~
授与品:粽(梅花付)、手拭、絵馬、御守(学問成就)など