祇園祭 山鉾その23「木賊山」

世阿弥作の謡曲「木賊」に由来し、我が子を人にさらわれて一人信濃国伏屋の里で木賊を刈る翁をあらわしているのが「木賊山(とくさやま)」です。江戸時代の記録には「木賊刈山」とも記されています。御神体は右手に鎌、左手に木賊の束を握っており、屋根上の欄縁の上部には木賊が配されています。失くした子を思いながら舞う場面を表現しているため、御神体の翁の表情は深い哀愁が漂っています。

御神体は奈良仏師作で桃山時代に作られたものとされ、高い芸術性が評価されています。ユニークなのは飾り金具で、角房掛金具は金地で木賊を曲げて唐団扇とした中に銀色の兔を意匠したもの。欄縁の角には、金の雲に乗った黒漆仕上げのコウモリの背景に黄金色に輝く夕暮れ表現されていて美しいコントラストが堪能できます。コレぜひ間近で見て見みたいです。

実は話には続きがあり、離れ離れになった親子はその後無事に再会を果たします。めでたし、めでたしということなのですが、そんなお話から木賊山の御守りは「迷子除け」なんです。非常に変わってますよね。木賊山では手ぬぐいの種類も豊富なので、こちらもぜひ。

木賊山
住所:京都市下京区仏光寺通油小路東入木賊山町
山建て:7/13 9時~
授与品:粽・手拭・御守(迷子)