祇園祭 山鉾その26「橋弁慶山」

謡曲「橋弁慶」を題材とし、弁慶と牛若丸が五条の橋の上で戦う姿をあらわしているのが「橋弁慶山(はしべんけいやま)」です。曳山で唯一のくじとらずであり、巡行では後祭巡行列の先頭をいきます。弁慶は鎧姿に大長刀をかまえ、牛若丸は橋の欄干の擬宝珠の上に足駄で乗って立ち、片足を曲げ右手に太刀を持っています。牛若丸の軽やかな姿は非常に目を引きます。

山には山籠も真松もありませんが、黒漆塗の五条橋があり山の上が舞台となっているのが特徴です。牛若丸と弁慶の人形には元禄6年大仏師康運(こううん)作の銘があり古い時代から巡行を続けている歴史ある山の一つです。2011年には200年ぶりに胴懸の円山応挙の下絵と伝えられる「加茂祭礼図綴錦」が、復元新調されています。町会所2階には注連縄が張られた奥に、弁慶と牛若丸が正装して飾られていて、その姿を外からでも見ることができます。

曳山の中で唯一曳き初めをすることでも知られます。曳き初めがはじまると、町内は一気に祭りムードに変わる感じが良いですね。こちらから様子をどうぞ。14日〜16日の期間中は「力縄(ちからなわ)」と呼ばれる授与品が限定発売されています。巡行の際、弁慶の両手足を縄で綯い巻きつけているところから、弁慶のように勇敢で心身ともに強健でありますようにという願いが込められ授与されています。何ともご利益がありそうな予感がしますね。


(2012年7月14日:橋弁慶山曵き初め)

橋弁慶山
住所:京都市中京区蛸薬師通室町東入橋弁慶町
山建て:7月21日8時30分〜
曳き初め:7月21日11時〜
授与品:粽、扇子、浴衣、Tシャツ、手ぬぐい、絵はがきなど
ホームページ:http://www.hashibenkei-yama.com/index.html