祇園祭 山鉾その27「鯉山」

龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説を基にしているのが「鯉山(こいやま)」です。山の上には大きな鯉が滝を登ろうと跳躍している姿があり目を引きます。鯉のすぐ後ろ奥には素戔嗚尊を祀る小さな社殿もあります。難関を突破して立身する「登竜門」という言葉はこの伝説からうまれ、江戸時代以降の日本でも子供の出世と成長を願おうとする「鯉のぼり」などの習慣となるなど私達の生活に根付いています。鯉山のご利益が「立身出世」とあり、こちらの授与品は非常に人気が高いです。

激流を登ろうとする迫力ある姿は左甚五郎作され、その他の金具類はすべて波濤文様に統一されています。鯉山を飾るタペストリー、前懸・胴懸・水引・見送のいずれも現在のベルギーで製作されたもので、すべて国の重要文化財となっています。元々は一枚のタペストリーだったそうですが、それぞれの部分にうまく使い分けしています。「鶏鉾」「霰天神山」「白楽天山」などにも同様の作品が見られ、古代ギリシャの叙事詩「イーリアス」のトロイ戦争の一場面が描かれています。

室町通に面していて、この辺りは他の鉾も楽しむことができる立地にあります。町会所へと通じる長細い路地には京都らしい風情があり心が踊ります。夜ですとさらに雰囲気アップ。

鯉山
住所:京都市中京区室町通六角下ル鯉山町
山建て:7月19日9時〜
授与品:粽、御守り、手ぬぐい他
ホームページ:http://www.koiyama.com/index.html