祇園祭 山鉾その28「浄妙山」

平家物語の宇治川の合戦をテーマにしているのが「浄妙山(じょうみょうやま)」です。一寸法師が三井寺の僧兵・筒井浄妙の頭上を飛び越える一瞬をあらわしています。浄名坊の頭には木片のくさびを用いていて、一寸法師は見事に左手だけで固定されています。法師が空中を飛んでいる様はダイナミックで非常に格好良いです。欄間には川の流れをあらわす波涛文の彫刻、山上には何本もの矢が刺さってあるなど合戦の様子が忠実に再現されています。

以前、浄妙坊が着用していた鎧「黒韋威肩白胴丸」は、室町時代に制作された本物の鎧で重要文化財に指定されています。前懸は長谷川久蔵筆「桜図」、後懸は長谷川等伯筆「楓図」を原画とし近年新調しています。見送は町内に住んでいた本山善右衛門による雲龍文様の「かがり織」です。

一寸法師が浄名坊を飛び越え人より抜きん出ようとするところから、浄妙山のご利益は「勝運」とされています。受験や勝負事に挑もうとする人に大人気です。こちらの変わった授与品として粽型の携帯ストラップがあります。また、2012年には「祇園勝ち飴」や「干菓子」などが新たに販売され、こちらも完売となったといいます。時代に合わせて色々増えていくグッズを見るのも楽しいものです。

浄妙山
住所:京都市中京区六角通烏丸西入骨屋町
山建て:7月20日8時30分〜
授与品:粽、御守り、手ぬぐいなど