祇園祭 山鉾その29「黒主山」

謡曲「志賀」にちなんだ山で、御神体の六歌仙の一人・大友黒主が桜の花を仰ぎ眺めている姿をあらわしているのが「黒主山(くろぬしやま)」です。山の上にはたくさんの桜が飾られており華やかな山の一つでもあります。御神体は江戸時代の人形、また保存されている御神体着用の小袖や大口袴はどちらも江戸時代在銘の貴重な衣装です。黒主山の特徴である桜の造花は、家の戸口に挿しておくと魔よけになるとされており、毎年巡行後に保管され翌年の粽に添えられています。

以前の前懸は「五爪龍文様錦」といい、明の皇帝が即位した時に着た礼服を一枚に継いで作った錦織のものでした。現在は復元新調したものを使用しています。見送のつづれ織り「紅地唐子嬉遊図」と「鳳凰牡丹図」は近年復調され、毎年交代で巡行に使用されています。

山の名前から、関係者の衣装には「黒」と書かれていて遠くからでも非常に目立ちます。グッズも黒にちなんだものが多く、変わったものとして「黒おたべ」「黒手ぬぐい」などがあります。聞くところによると、なんと宵山の際のテントまで黒だそう。徹底してますね。また、黒主山は食べられる粽をはじめて販売する唯一の山としても知られています。中身は生麩でもちもちとした食感が味わえます。1日100本の限定発売なのでお早めにどうぞ。勿論、飾り用の粽もありますのでご心配なく。

黒主山
住所:京都市中京区室町通三条下ル烏帽子屋町
山建て:7月20日8時〜
住所:粽、手ぬぐい、団扇、黒おたべなど