京都・幽玄な夏越大祓「上賀茂神社」2013

6月30日には各神社にて夏越祓が行われます。半年間の罪・穢を祓い清めて、残り半年を無病息災に過ごせるよう願う6月恒例の行事です。我が家は今年も上賀茂神社の「夏越大祓」へ出かけてきました。

「風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」藤原家隆
上賀茂神社の夏越大祓は古来より続く祭事で、百人一首の中にも詠まれている歴史ある神事です。午前10時から「夏越神事」、午後8時からは「夏越祓式」が始まります。日もすっかり落ちた頃、神職が橋殿へと移り、殿上で中臣大祓を奏上しながら、人形(ひとがた)をならの小川へと流します。人の形をした紙にそれぞれ氏名・年齢を書き体を撫で、息を吹きかけたものを川へ流すことで穢れを遷していきます。上賀茂神社には車の形をした車形もあります。

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夕刻が過ぎ、一つ一つとかがり火が炊かれると境内は幽玄の世界に包まれます。ならの小川水面にうっすらと炎が映し出される中、祝詞奏上の厳粛な響きと人形の流れる様をみていると過去にタイムスリップしたような気分になります。疫病が流行るこれから季節を無事過ごそうという古来の人々の思いは、今の時代よりも切実だったことでしょう。次々と人形が流れていく中、残り半年の家族の無病息災を祈りました。

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この日は神事のため通常5時閉門の境内も遅い時間まで開いています。本殿前の門こそ閉まってはいますが、外側から夜の上賀茂神社をお参りできる貴重な機会です。茅の輪をくぐり、人形を書いてからぜひ本殿も参拝してください。この夏越大祓ですが、毎年見てみたいと思っている私一押しの行事です。世界遺産の上賀茂神社でこの素晴らしい体験を一度いかがでしょうか。

一昨年の様子はこちら→上賀茂神社「夏越祓式」

過去記事→上賀茂神社「紀元祭」 空手・蹴鞠 2013毎月第4日曜日は「上賀茂手づくり市」上賀茂神社「幸在祭」新緑映える王朝絵巻 葵祭2013

上賀茂神社
住所:京都市北区上賀茂本山339
時間:夏越神事10時〜、夏越祓式20時〜
境内自由
ホームページ:http://www.kamigamojinja.jp/index.html