揺らめく光、鎮魂の夜 化野念仏寺「千灯供養」

夏の嵯峨野の風物詩、23~24日の期間に化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)で千灯供養(せんとうくよう)が行われます。念仏寺境内の西院(さい)の河原にまつられている数千体の無縁仏にろうそくを灯し、供養する宗教行事です。「あだし」とは、はかない・むなしいとの意味で、また「化」の字は「生」が化して「死」となり、この世に再び生まれ化る事や、極楽浄土に往来する願いなどを意図しているとされています。化野は古来より東山の鳥辺野などと並ぶ葬送の地であり、空海(弘法大師)が五智山如来寺を建立し、野ざらしになっていた遺骸を埋葬したのが始まりとされ、後に法然が念仏道場をひらき現在の形になりました。ほのかな光が揺れる幻想的で幽玄な世界の中、大勢の参拝者らは静かに祈りを捧げていました。

化野念仏寺の千灯供養にあわせて実施されているのが「愛宕古道街道灯し」です。日没の17時ごろから20時ごろの間、愛宕神社の一の鳥居から祇王寺にいたる約1.5キロの街道筋を、京都嵯峨芸術大学の学生作の約500個ほどの提灯に明かりが灯されます。家々の軒先などにはそれぞれの家庭の子供たちが描いた提灯も飾られ、懐かしい雰囲気でいっぱいです。夏の終わりにピッタリのこの行事、一度訪れることをオススメします。

化野念仏寺 千灯供養
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
日時:2014年8月23日〜24日
受付:17時30分〜20時30分
入山料:1,000円(中学生以上)
ホームページ:http://www.nenbutsuji.jp/index.html

愛宕古道灯し
住所:京都市右京区嵯峨鳥居本
ホームページ:http://raku.city.kyoto.jp/kanko_top/hoshokai/hoshokai_index_7.html