「無鄰菴(むりんあん)の紅葉」2015

今年は11月に入っても暖かな日が多かったせいか、紅葉もうまく色づいていないところが多かったように思います。わたしも幾つかまわってみましたが、記事にできる内容ではなく…うーん、がっかり。そんな中でも左京区・無鄰菴の紅葉は雨上がりのしっとりとした感じが非常に素敵でした。

ここ無鄰菴は元老山県有朋(やまがたありとも)が造営した別荘です。一番最初の無鄰菴はの有朋の出身地である山口県、2番目は京都市中京区、最後はここ左京の地につくられました。政治家・軍人であった山県はなかなかの数寄者で、自身で庭の設計・監督をし造園家・小川治兵衛(おがわじへい)が作庭したとされています。ゆるやかに傾斜した地に、疏水の水をとり入れ、東山を借景とした池泉廻遊式庭園は見事のひとこと。三段の滝・池・芝生を配していて実際よりお庭はかなり広く感じます。

午前中でしたので、混み合うこともなくお抹茶をいただきました。水の音を聞きながら飲むその優雅さは他ではなかなか味わえません。庭の奥からみた眺めもすごく素敵です。三段の滝からながめる紅葉が本来の色づきだったら、と思わずにはいられませんでしたが、それはまた今度の楽しみということで。

建物は3つ、簡素な木造2階建の母屋・藪内流燕庵(えんなん)を模してつくられた茶室・煉瓦造2階建ての洋館があります。洋館の2階には江戸時代初期の狩野派による金碧花鳥図障壁画で飾られたとても素敵な部屋があります。ここで明治36年に元老・山県有朋・政友会総裁の伊藤博文・総理大臣桂太郎,外務大臣小村寿太郎の4人によって、日露開戦直前のわが国外交方針を決める「無鄰菴会議」が行われています。ロマンがありますね。

茶室及び母屋は有料で使用することもできます。詳しくは下記ホームページをご覧ください。余談ですが地下鉄1日乗車券を提示すると料金が100円割引になりますよ。

無鄰菴
住所:京都市左京区南禅寺草川町31
開場時間:9時~17時(入場は16時30分まで)
休園日:12月29日から翌年1月3日
料金:410円
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