京都三鳥居その1「三柱鳥居」

太秦天神川駅から徒歩で東映太秦映画村へ向かう途中に少し遠回りすると見つかるのが、木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)です。『続日本紀』の西暦701年の記述に神社名が登場することから、それ以前には祀られていた歴史ある古い社です。秦氏に縁があり、通称は「蚕の社」として古くから人々に慕われています。太秦には秦氏に縁のある観光スポットが数多くあり、他にも広隆寺、天塚古墳、大酒神社などがあります。

本殿の西側には四季湧水していた「元糺の池」という神池があり、そこに「京都三鳥居」のひとつ「石製三柱鳥居」が建っています。元々は池の中に鳥居が建っていたのですが、残念ながら近隣の宅地開発などが原因で10年以上前から水が枯れてしまい、現在は鳥居だけが遺されています。秦氏に縁のある双ヶ丘・松尾大社・伏見稲荷大社の3方向へ3つの鳥居が組み合わさった非常に珍しい形状をした石製の鳥居です。円柱ではなく八角柱なのも珍しい。中央の組石は本殿ご祭神の神座であり宇宙の中心を表しています。

かつては清泉が湧き、古くからの巨樹が繁茂して日陰になっているからか、それとも強い神気のせいなのか、近づくとヒンヤリと首筋が重くなります。京都に寺社や神社は数多くあれど、これほど強い力場を感じるパワースポットは他にありません。作家の司馬遼太郎もこの三柱鳥居に何かを感じたのか、短編小説『兜率天の巡礼』で、三柱鳥居について「ユダヤ人が好んで使うあの意味不明な三本足の紋章になんと酷似していることか」と触れています。

ちなみに残りの2つは「京都御苑 厳島神社 唐破風鳥居」と「北野天満宮 伴氏社 蓮座鳥居」です。こちらも合わせてぜひ「京都三鳥居」を制覇してください。

木嶋坐天照御魂神社
住所:京都府京都市右京区太秦森ケ東町50