高橋克彦『火怨』ツアー阿弖流為編

そして2人目と3人目。坂上田村麻呂が創建したとされる音羽山 清水寺には、平安遷都1200年を記念して1994年に「阿弖流為(アテルイ)と母禮(モレ)顕彰碑」が建立されています。真新しい石碑で清水寺境内観光の順路的にかなり出口付近なせいか、多くの観光客は気付かずに素通りしています。桜の季節には舞い散る桜とともに記念撮影をすることができますが、やはり地味めな観光スポットです。あくまでも清水寺観光のついでになってしまいます。

阿弖流為と母禮の首塚とされる史跡のある牧野公園は、京阪本線牧野駅から訪れることができます。三条駅から電車で30分ほどです。残念ながらこちらの首塚は歴史的根拠が全く無いとのことですが、その首塚とされる石の前にはいつも献花がされており『火怨〜北の燿星アテルイ〜』ファンには外せない観光スポットになっています。

同じく牧野駅の片埜神社(かたのじんじゃ)と合わせて訪れてください。重要文化財に指定されている本殿は平成23年9月末まで改装工事中なので、残念ながら全く見所はありません。しかし、片埜神社では阿弖流為の慰霊祭を行っているほか、友情良縁のご利益がある阿弖流為の御守(¥800-)は常時あります。カードサイズでラミネート加工されているので財布に入れて持ち歩くのに便利です。

一般の観光ガイドブックにはこれらの観光スポットは滅多に掲載されていません。おそらく高橋克彦『火怨〜北の燿星アテルイ〜』を読んでいない方にとっては、地味でつまらないかもしれません。ファンの皆さん。例え同伴者に「ふ〜ん」とか「へぇ」とか「それよりノド乾いたね」などと素っ気無いリアクションをされても、貴方の心の中の埋め火を大切に温め続けてください。

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