失った愛を取り戻す、京都の「櫟谷七野神社」へ。

京都には悪縁切りスポットが数多くあります。有名なのは「貴船神社の奥宮」「安井金比羅宮の縁切石」などで、裏スポットとしては「鉄輪社の鉄輪ノ井」や「法雲寺の菊野大明神」が知られています。

当サイト「トコトコト」の人気記事ランキング上位に「悪縁切り」関連スポット記事が全てランクインしましたので、今回はそれに関連した、知る人ぞ知る「復縁」のパワースポット「櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)」を紹介します。

櫟谷七野神社は、平安時代から鎌倉時代にかけて賀茂斎王の御所「斎院」があった土地に創建された神社です。別名「春日神社」とも呼ばれ、京都三大祭り「葵祭」の前に斎王代が参拝する習わしになっています。現在は住宅地の中に境内が小さく残されており、氏子らの支援で本殿周辺の石垣を改修工事しています。

平安時代。宇多天皇の皇后が、浮気相手に目がいった天皇の寵愛を取り戻そうとして櫟谷七野神社に祈願し、夢のお告げで白砂を三笠山の形に積んだところ、再び天皇の寵愛を取り戻したそうです。これに因んで、本殿の前に敷かれた白砂を三笠山のカタチに積んで祈願すると、復縁祈願が成就されるという信仰が広まりました。現代でも「夫の浮気をやめさせたい」や「別れた彼氏に戻ってきて欲しい」など愛の復活を願う女性が参拝に訪れています。

現在は塩・砂・玉砂利などを本殿前に盛ると建物が傷むとしてこれらの行為を基本的に禁じています。その代わりに「社前高砂山御祈願」として、神社が用意したビニル袋に入った白砂を本殿前の棚に三笠山のカタチに積み、同封された用紙に住所氏名願意を記入して初穂料1000円を合わせて賽銭箱に納めると、月毎に神職が祈願の儀を執り行うという作法になっています。取材の際も5山ほど高砂山が積んでありました。

裏設定的な俗説ではありますが、この「高砂山」にはもうひとつの信仰が残っています。本殿前に積み上げられた高砂山の砂を持ち帰り、別れたい相手のポケット(※昔は着物の袖)の中などに放り込んでおくと離婚/離縁できるという信仰です。現在も離婚/離縁を願って高砂山の砂を持ち帰る人が後を絶たないようです。もし、あなたの背広のポケットに身に覚えのない「白い砂」が入っていたときは・・・奥さんがあなたと別れたがっているのかもしれませんよ。

櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)
住所:京都市上京区大宮通廬山寺上る西入社横町277
バス:京都駅から市バス9号系統「天神公園前」バス停下車徒歩10分