下鴨神社の十五夜「名月管絃祭」

平安時代から秋の稔りを前に、五穀豊穣・天下泰平を祈願して雅楽などの数々の芸能を奉納する御戸代会(みとしろえ)の神事。この御戸代会を現代に伝える神事が下鴨神社で行われる「名月管絃祭(めいげつかんげんさい)」です。日が段々落ち始める5時30分から「舞殿」で管絃祭行事が始まります。舞殿には沢山の野菜や果物が並べられ、またススキの穂も飾られていました。斎王による祝詞の後、筝曲・尺八の奉奏があり、終了後には「橋殿」にて火入れ式が行われます。火入れ式が終わると橋殿の左右にかがり火が灯り、とても幻想的な雰囲気に。

今年・2011年の奉納行事は以下でした。

・尺八 新都山流奉仕  「慷月調(こうげつちょう)」
・管絃 平安雅楽会奉仕 「越天楽(えてんらく)・陪臚(ばいろ)」
・筝曲 錦綾子社中奉仕 「ジュピター・有明の海」
・神楽 下鴨古楽会奉仕 「浦安舞」
・尺八 新都山流奉仕  「十五夜によせて」
・筝曲 錦綾子社中奉仕 「荒城の月・21」「花」
・舞楽 平安雅楽会奉仕 「萬歳楽(まんざいらく)」「蘭陵王(らんりょうおう)」「登殿楽(とうてんらく)」

屋外で見る「舞楽」はとても優雅で、写真を撮るのを忘れて夢中で見てしまいました。特に、ポスターにもなっている「蘭陵王」の仮面は恐ろしくもとても印象に残ります。古代中国北斉の将軍・蘭陵王長恭は、容姿が非常に美しかったため、戦場に赴くときにはいかめしい仮面をつけて戦闘に臨み、数々の武勲をたてたといわれる人物です。人々は喜び祝ってこの舞をまったと伝えられています。橋殿の前には、長いすが並べられていてゆっくりと鑑賞することができます。中盤になると見ている人が移動するので、最初は座れなくても徐々に席は空いてきますよ。月が昇り始めて、雰囲気は後半の方が良いと思います。

鳥居付近では有名老舗店が立ち並び、京都の味を満喫することもができます。また、観月野点茶席があり、有料(千円)でお茶を楽しむこともできます。名月の下で頂くお茶なんて風流ですよね。みたらし池にぽっかりと浮かんだ月の下、世界遺産である美しい場所で雅な趣深い日本文化の素晴らしさを感じた夜でした。

下鴨神社「名月管絃祭」
住所:〒606-0807 京都府左京区下鴨泉川町59
TEL:075-781-0010
ホームページ:http://www.shimogamo-jinja.or.jp/index.html
開催日:毎年9月12日(十五夜)17:30~21:00
拝観料:無料 
駐車場:有料
駐輪場:無料