京都国際マンガミュージアム

国内初のマンガ文化の総合的拠点として、2006年に開館した「京都国際マンガミュージアム」。現代の国内マンガ本を中心に、明治期以降のマンガ関連歴史資料、世界各国の著名マンガ本、雑誌、アニメーション関連資料などを約30万点(2011年現在)も所蔵しています。しかし、そのうち25万点は閉架式で一般公開されていません。残り5万点は「マンガの壁」として開架式で一般公開されていて自由に手にとって読むことができます。

建物は小学校をリノベーションしていますが、床は当時のまま。うぐいす張りでもないのに所々でケキョケキョ鳴ってビックリさせられます。著作権の関係で館内のほとんどの場所は写真撮影禁止です。

国際と付く割には他国のコミックの開架式蔵書が少ないです。これはとても残念。1970年〜2005年までに発行されたコミックを中心とした「マンガの壁」は、貸本屋「大久保ネギシ書店」が2005年に閉店した際にミュージアムへ寄贈したものです。そのせいで欠巻や未完の作品が多いです。そして貸本屋の客層が女性中心だったせいか少女漫画へ少し偏っています。こういうのを見ると「お店ってお客さんが育てていくものなんだな」と実感します。

常設展示は思っていたより面白い内容で、マンガのことが以前よりも詳しくなりました。読者側と作者側で「共通ルール」がマンガの前提として存在して、それではじめて成立している独自言語のようなコミュニケーションだというのは「なるほどなぁ」と思いました。日本のゲームやライトノベルなどもそういう「共通ルール」ありきで、まさにそれが国際進出への弱みでもあり、また独自の発展こそが強みでもあるなと感じました。館内ではプロの漫画家によるワークショップなども定期的に開催されています。

毎日決まった時間に「ヤッサン一座の紙芝居」が無料公演しています。わたしが行った日は「らっきょむ」さんによる子ども向けのとんちクイズと『黄金バット』の紙芝居が演じられました。30分ほどの公演でしたが、意外にも大人も楽しめました。子どもたちはクイズに答えると貰えるカタヌキに夢中になっていました。そして『黄金バット』はどこからどう見ても悪者にしか見えませんでした。あんな髑髏顔が助けに来てくれたらショック死すること間違い無し。

元校庭のスペースには人工芝が敷かれていて、定期的に「COSJOY オールジャンルコスプレ交流会」などが開催されています。このコスプレイベントへの参加は別料金1000円です。併設されたカフェでのフリードリンクが付くそうです。コスプレしたままミュージアム内でマンガを読むのも自由とのことです。

基本的に週末イベントが多いので、多少の混雑はしますが、観光目的の方は週末に来館した方が見るものが多いのでオススメです。ゆっくりとマンガを読みたい方は平日の午前中。ワークショップへの参加は予約制なのでホームページから応募してください。閉架式資料の閲覧は特定曜日に限られていて、事前の登録と予約が必要です。

京都国際マンガミュージアム
住所:〒604-0846 京都市中京区烏丸通御池上ル (元龍池小学校)
ホームページ:http://www.kyotomm.jp/
開館時間:午前10時~午後6時 (最終入館時刻: 午後5時30分)
休館日:毎週水曜(祝日の場合は翌日休館)、年末年始
ミュージアム入場料:800円
特別展入場料:1300円(ミュージアム入場料含む)
駐車場:京都市営御池地下駐車場(有料)
駐輪場:80台(無料)