平安神宮 秋の神苑無料公開

池泉回遊式庭園として知られる「平安神宮神苑」は明治時代の代表的な名勝庭園として人々に親しまれています。平安神宮社殿を取り囲むように「南神苑」「西神苑」「中神苑」「東神苑」の4つの庭から成り立ち、四季折々の美しい姿を見ることができます。総面積は3万3千平方メートル、作庭は無隣庵や円山公園を始め幾つもの名園を残している7代目小川治兵衛です。

入口の門をくぐると「南神苑」へとつながります。春であれば満開の紅しだれ桜の美しさにうっとりするのでしょうね。今の時期は緑が茂りまた違った良さを感じることができます。「南神苑」には平安時代に著された書物「伊勢物語」「源氏物語」「古今和歌集」「竹取物語」「枕草子」に記されている200余りもの植物が、物語の一節の紹介と共に植栽されている「平安の苑」があります。秋の神苑公開はこの平安の苑の誕生を記念して無料となっています。また、南神苑には日本最古の「チンチン電車」が置かれています。平安遷都1100年を記念して京都市内に敷説されたものですが、かなり古さにその歴史を感じます。

「白虎池」が広がる「西神苑」は花菖蒲の美しさで有名です。日本古来の品種が200種・2000株ほど一斉に開花する姿は見事です。毎年6月上旬の見頃の時期には春の神苑無料公開をおこなっていますので、こちらも要チェックです。西神苑から小川沿いの林間を抜けると中神苑へとつながります。「臥龍橋(がりゅうきょう)」と称する飛び石が、池に浮かぶ珊瑚島まで配置されています。こちらの蒼龍池(そうりゅういけ)には杜若が群生しています。大人も子供も一緒になって、ぴょんぴょんと飛び石を飛ぶ姿が可愛らしいです。こちらには茶屋もあり、一休みすることもできますよ。

歩みを進めると見えてくるのは、「東神苑」の「栖鳳池(せいほういけ)」に浮かぶ京都御所から移築された「泰平閣(たいへいかく)」と「尚美館(しょうびかん)」です。東山連山の一つ華頂山を背景としたその圧倒的な美しさに思わず溜息がでます。ここから臨む春夏秋冬それぞれの景観は本当に素晴らしいものだと思います。泰平閣では座って周りの景色も楽しむことができ、今度は水面の上からの景観を堪能することができます。無料公開の日とあってこの日はかなりの混雑ぶりでしたが、最後には泰平閣にて一休みでき、雅な気分を味わうことができました。

京都には四季折々の花が咲く日本庭園が現在も数多く残されています。四季折々に移ろいゆく草花の色彩が日本人の豊かな感性を培ってきたのだと思います。紅葉、冬景色、そして桜、睡蓮と楽しみはつきません。平安神宮の秋は、毎年「時代祭」で賑わう季節です。そして今年は「第26回国民文化祭・京都2011」が10月29日〜11月6日まで開催されます。ぜひ「神苑」にも足を運んでみてください。

平安神宮
住所:〒606-8341 京都市左京区岡崎西天王町
TEL:075-761-0221
ホームページ:http://www.heianjingu.or.jp/
参拝時間:8:30~18:00(閉門時間 3/1~3/14・10/1~10/31は17:30、11/1~2/末は17:00)
拝観:無料 駐車場:有料

神苑
拝観料:600円
神苑拝観:8:30~17:30(受付終了 3/1~3/14・10/1~10/31は17:00、11/1~2/末は16:30)