祇園祭 山鉾その4「綾傘鉾」

山鉾にはそれぞれ特色があり、その違いを楽しむのも祇園祭の楽しみの一つです。中でも今回取り上げる「綾傘鉾(あやかさほこ)」はとても特徴的。鉾が「傘」の形態をしているとてもユニークな鉾です。

長柄のついた綾傘を人が手に掲げもって巡行をします。傘に付ける傘垂がり(かささがり)は、人間国宝の染織家・森口華弘の友禅「四季の花」と、町内から寄贈された綴錦「飛天の図」の二つがあります。現在の山鉾が完成する前の古い形であり、応仁の乱以前の15世紀前半から存在する歴史ある鉾の一つです。1864年の大火で綾傘鉾の大部分を焼失してしまい歴史が途絶えてしまう時期がありましたが、町内の人々の思いと努力によって1979年に復興が成し遂げられ、以後毎年巡行に参加しています。

綾傘鉾には二基の鉾が存在しています。傘部は直径2.6メートルの緋綾の天蓋となっていて、一基にはご神体である木彫りの金鶏像・二基両方に松の木が飾られています。綾傘鉾の最大の特徴は鉾二基と一緒に「棒振り」や「太鼓方」、「お囃子の行列」が練り歩き、各所にて「棒振囃子」の踊りを披露することです。棒振りは「赤熊(しゃくま)」をかぶって、文字通り棒を振りながら囃子に合わせて踊ります。棒を振ることによって厄を払う役目が与えられているといいます。神面を付けた二人の太鼓方も一緒に舞い、二人で一つの太鼓を演奏します。一人が手に持って受け、もう一人がそれを打って踊りながら囃します。赤熊は見た目が怖いので、娘はとても怖がっていました。真夏の日差しの中、優雅に棒を振りながら踊る姿にとにかく感動。素敵な衣装を見にまとった稚児達も一生懸命に巡行に参加しているので、その可愛い姿も見ることができます。巡行中約数十回披露されますが、確実に見られる場所は籤改め・お旅所・四条河原町交差点などがあります。

音楽と舞踊、そして棒振りの芸が一度に楽しむことができる綾傘鉾。今年は目の前で楽しむことができ本当に良い経験になりました。因みに、綾傘鉾の粽のご利益は厄除けのほか「縁結び・縁故守り」があります。良い報告が多く聞かれているとなかなかの評判とか。気になる方は、ぜひ2012年の祇園祭山鉾巡行へお越し下さい。

 →2011年祇園祭山鉾巡行での綾傘鉾の写真はこちら

祇園祭山鉾連合会 綾傘鉾保存会
住所:京都市下京区綾小路通室町西入善長寺町
鉾建て:7月14日
ホームページ:http://www.ayakasahoko.com/index.html