第9回 京都・西陣伝統文化祭 千両ヶ辻

安倍晴明を祀った晴明神社の「晴明祭」と同じ9月23日に、大宮通の今出川以南から一条通以北の町家を中心に「第9回 伝統文化祭 西陣千両ヶ辻」が開催され、「町家見学」「西陣織実演」「上七軒舞妓茶会」「千両ヶ辻検定」などが行われました。

かつては絶え間ない行き来の続く、華やかな繊維商業中心地であった西陣。その中でも特に大宮今出川周辺は、江戸時代中期頃には「千両ヶ辻」と呼ばれ、通りに立ち並んだ繊維商たちの一日の売上が千両にも達すると言われるほど栄えていました。現在はかつての賑わいはありませんが、落ち着いた佇まいで町家をリノベーションした喫茶店やギャラリーなども軒を連ねています。

千両ヶ辻の町屋はかつての繁盛を感じさせる良い造りの家が数多くあります。つい先日のNHK『美の壷 file219 京の坪庭』(2011年9月15日放送)にも登場しました。「坪庭」とは、四方を建物に囲まれて借景がない庭のことを言います。盆地なので蒸し暑い京都ですが、坪庭を通じて心地良い風が部屋に入ってきます。畳に座って坪庭を眺めていると空間が広く感じられます。

通りには「上七軒(かみひちけん)」の舞妓さんによる茶席も設けられていました。舞妓さんたちは常日頃からお茶道の稽古もされているので、それは見事なお点前です。「上七軒」は、室町時代の北野天満宮再建時に余った用材で7軒の茶店「七軒茶屋」を建てたのがはじまりとされ、その後は西陣繊維商業の発展に伴って大いに繁栄を極めた花街です。現在も10軒のお茶屋と歌舞練場があります。

店先で反物を販売していた「富田屋」で、ぜんざいと紅茶を飲んでくつろいでいると、ちょうど晴明神社の本社神輿が千両ヶ辻を通りました。国の登録有形文化財に指定されている町家から眺める神輿は格別に風情がありました。西陣の方々にはとても親切にしていただいて心地良く見物できました。

その他の写真:WEB京都写真集「千両ヶ辻」

伝統文化祭「西陣千両ヶ辻」
主催:伝統文化祭西陣千両ヶ辻実行委員会
会場:大宮通今出川以南一条通以北
日時:2011年9月23日 10:00~17:00
ホームページ:http://www.senryougatsuji.com/
問合せ住所:京都市上京区大宮通元誓願寺下ル北之御門町
問合せ電話:075-451-0325
最寄駅:地下鉄「今出川」下車 西へ徒歩15分、市バス「今出川大宮」下車すぐ