下鴨神社「印章祈願祭」に舞う

10月1日「印章の日」を記念して、平成23年9月25日に下鴨神社にて「印章祈願祭」が行われ、橋殿で十二単衣の着付と王朝舞が奉納されました。普段は有料の十二単衣の着付と王朝舞が無料で拝観できるとあって、境内には大勢の見物客が集まっていました。

橋殿で十二単衣(じゅうにひとえ)の着付が披露されました。衣紋者(えもんじゃ)と呼ばれる介添人が、白小袖に紅の長袴姿の御方(おかた)に、単(ひとえ)、五衣(いつつぎぬ)、打衣(うちぎぬ)、表着(うわぎ)、唐衣(からぎぬ)、裳(も)を重ね着していき、帖紙(たとう)を懐にしまい、檜扇(ひおうぎ)を手渡せば十二単衣の着付は完成です。

そして、衣紋者の二人が橋殿から退場して「王朝舞」が奉納されました。

「踊り」ではなく文字通りに優雅に「舞う」美しい所作です。

最後は奥ゆかしく顔を檜扇で隠したままスッと橋殿から降りました。十二単衣の着付と王朝舞ですが、事前に予約をすれば下鴨神社でいつでも特別拝観(詳細)することができます。料金は1回4万円で80人まで同時拝観できます。詳細は下鴨神社の社務所にお問い合わせください。

王朝舞の奉納後、印璽大神(おしでのおおかみ)を祀った末社「印納社(いんのうしゃ)」にて、永年使用した古印章をご祈祷した後、印納社の裏にある石碑に奉納します。この「印納社」がある辺りは、平安時代〜室町時代まで「賀茂斎院御所」のあった由緒ある場所です。「京印章」は、漢の時代、印章最盛期に作られた鋳銅印の流れを受け継いでおり、漢印篆(かんいんてん)を主体とした重厚で雅味ゆたかな印章が多いのが特徴です。代表的なものとして「天皇御璽」「大日本国璽」などの印があります。日本における印鑑の歴史は驚くほど古くて『日本書紀』にもその記載があるほどです。

普段何気なく使っている印鑑ひとつにも、大きな歴史の息吹を感じました。

印章祈願祭
主催:京都府印章業協同組合
日時:平成23年9月25日12時〜16時
問合せ:075-343-3288
会場:下鴨神社