野菜で作った「ずいき神輿」2011

毎年10月1日〜5日まで行われる北野天満宮「ずいき祭」ですが、祭名にもなっている「ずいき神輿」は、10月4日の還幸祭「おいでまいり」までは北野天満宮の境外末社である「北野神社御旅所/御輿岡神社」の方にあります。還幸祭に神輿行列とは別ルートで北野天満宮へ向かいます。

「ずいき神輿」の屋根は吉兆を意味する「瑞饋(ずいき)」との語呂合わせで「ずいき(里芋の茎)」で葺かれ、四面を飾る柱は千日紅で飾られています。他にも赤なす、唐辛子、みょうが、稲、麦藁、玉蜀黍、寿司海苔などで工夫をこらした手づくりの飾り細工が施され、色鮮やかに秋の実りへの喜びと感謝が表現されています。

「ずいき祭」は、北野天満宮の社務を補佐していた西ノ京の神人(じにん)たちが、自作した作物や草花を、重陽の節句(9月9日)に天神さんへお供えして五穀豊穣を祈願していたのがはじまりです。神人は現代で言うところの職業組合や自警団に近い組織です。北野社と神人組織の盛衰に伴って、「ずいき祭」も発展衰退を繰り返しながら現在に至ります。かつては毎年八基も奉納されていた「ずいき神輿」も、現在は毎年一基のみの奉納となっています。

室町時代に西ノ京神人による「北野麹座」に対して酒麹造りの独占権が室町幕府から与えられると、彼らは莫大な利益を得ますが、当然それに対する酒蔵(と延暦寺)からの反感も高まり「文安の麹騒動」に発展。この酒麹造りの独占権と、北野社VS延暦寺の対立構造、室町幕府の衰退と絡めて背景まで読み解くと「ずいき祭」の歴史は興味深いです。(→詳しくはwikiで)

子ども用のミニチュア版ずいき神輿もあります。小さくてとてもカワイイです。北野天満宮の紋である梅の形に縄を編んだ「梅鉢」もしっかり飾られています。子ども神輿も10月4日の還幸祭巡行で氏子市中を練り歩きますが、本体行列よりは省略された別ルートになります。

その他の写真:WEB京都写真集「ずいき祭 -ずいき神輿-

「ずいき祭」祭事予定
10月1日 北野天満宮:出御祭(9時)、行列出発(13時)。御旅所:着御祭(16時)、八乙女・田舞。
10月2日 御旅所:献茶祭(10時)。
10月3日 御旅所:甲御供奉饌(15時)。
10月4日 御旅所:甲御供奉饌:出御祭(10時)、行列出発(13時)。北野天満宮:着御祭(17時)。
10月5日 北野天満宮:后宴祭(15時半)、八乙女・田舞。

北野神社御旅所/御輿岡神社
住所:京都府京都市中京区西大路通上ノ下立売西入ル西ノ京御輿岡町

北野天満宮
住所:〒602-8386 京都市上京区馬喰町北野天満宮社務所
電話:075-461-0005
ホームページ:http://kitanotenmangu.or.jp/