京都・宇治灯り絵巻2011「宇治川」

10月8日〜10月10日まで、宇治川上流と京都府立宇治公園一帯で「京都・宇治灯り絵巻2011―物語の里に灯す 未来への祈り―」が開催されました。

まずは世界文化遺産に登録されている「宇治上神社」の特別夜間拝観へ。キレイな月の覗く秋空の下、ライトアップされた境内の中で見る、国宝の日本最古の神社建築である「本殿」と「拝殿」は、とても美しく荘厳な佇まいで歴史の雄大さを感じさせてくれました。拝殿では「雅楽コンサート」なども奉納されました。

世界遺産の「平等院」と「宇治上神社」と、その二つの間にある宇治公園へとつながっている道と橋には、約1000灯もの「源氏絵巻灯篭」が置かれて夜道を幻想的に照らします。その総延長は6km。宇治神社の境内と鳥居を通って、朝霧橋を渡った宇治公園の「中の島」へと歩きます。

「中の島」から宇治川の派川に浮かべられた「舞台舟」を見ると、その上では「尺八・電子音響コンサート」が上演されていました。演奏していたのは尺八デュオ「黒船」です。地無し尺八の寂れた音色に宇治界隈で録音された様々な音がサンプリングされ、舞台舟周囲に焚かれた篝火が川面に乱反射して幽玄な雰囲気を醸し出していました。メンバーのスミス叙趣(ジョシュ)は米国人です。日本の伝統楽器の魅力は世界に広がっています。

「塔の島」では、大阪芸術大学グループによる「宇治千年往還プロジェクト」の一環として制作された光り輝く鳳凰が十三重石塔の付近に置かれていました。その鳳凰のしっかりと立つ姿を見て、三島由起夫『金閣寺』の「時間の中を飛んでいる鳳凰」の一節が頭に浮かびました。この光り輝く鳳凰はイベントが終了した後も参加した人々の祈りの中を飛び続けることでしょう。

 その他の写真:WEB京都写真集「京都・宇治灯り絵巻2011」

宇治上神社特別夜間拝観
開催期間:10月8日〜10月10日(18時〜21時)
住所:611-0021 京都府宇治市宇治山田59
ホームページ:http://www.pref.kyoto.jp(京都府HP)
夜間拝観料:無料

京都・宇治灯り絵巻2011―物語の里に灯す 未来への祈り―
開催期間:平成23年10月8日〜10月10日(18時〜21時)
会場:宇治川上流・京都府立宇治公園一帯
主催:宇治市観光協会
ホームページ:http://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/

京都では毎年12月に嵐山でも「京都・嵐山花灯路」が開催されます。今年は12月9日〜18日(17:00〜20:30)まで点灯され、歩道や史跡がライトアップされます。こちらもぜひお越し下さい。