宝鏡寺「人形供養祭」

本日は生憎の雨模様の中、宝鏡寺(ほうきょうじ)境内の「人形塚」の前で「人形供養祭」が営まれました。江戸時代末期、宝鏡寺に入寺していた皇女たちに御所から人形が贈られていました。宝鏡寺ではその人形たちを長年に渡って大切に保存していました。そして昭和32年からは秋に「人形展」として一般公開をするようになりました。その頃から宝鏡寺には全国から雛人形、西洋人形、ぬいぐるみなどが納められるようになり、毎年10月14日には「人形供養祭」が営まれ、「人形塚」が建立されると、宝鏡寺は「人形寺」として親しまれるようになりました。

人形供養祭
第一部(人形塚前)
9:30 人形供養の一般受付開始
10:30 ・献茶の儀・献花の儀・誌の朗読・読経・焼香・納灰の儀

第二部(本堂)
11:00 ・一弦琴演奏・奉納の舞 島原太夫 

小袿(こうちぎ・平安時代以降用いられた高位の宮廷女性の上着)姿の女性の「献茶の儀」で供養が始まりました。艶やかな姿にたくさんのフラッシュが光ります。京人形を象徴する可愛らしい御所人形が掘り込まれた「人形塚」の台座には武者小路実篤の歌碑が寄せられています。

人形よ 誰につくりしか
誰に愛されしか 知らねども
愛された事実こそ 汝が成仏の誠となれ

こちらの詞が朗読され読経に移ります。読経後には一般方も焼香に参加することができます。法要終了後には場所を「本堂」に移して、奉納行事がおこなわれます。本堂前には苔庭が広がり、雨上がりのしっとりとした感じがいっそう苔の美しさを際立たせていました。

今回、一弦琴演奏を始めて鑑賞しました。手元に楽譜がない中、数十分にも及ぶ演奏は見事の一言です。続いて島原太夫による「奉納の舞」です。豪華な衣装を身にまとい優雅に踊るその姿に、女性の私でもうっとりしてしまいます。宝鏡寺は特別な機会以外は非公開の場所です。貴重な見学の機会に感謝。

人形供養は年末年始を除いて毎日受付しているようです。郵送でも承っているそうなので詳しくはホームページをご参照ください。たくさんの思い出がつまった数々の人形たちが安らかに眠りにつけますように。

 その他の写真:WEB京都写真集「宝鏡寺・人形供養祭」

宝鏡寺 
住所:〒602-0072 京都市上京区寺之内通堀川東入ル百々町547
ホームページ:http://www.hokyoji.net/
人形供養祭:見学無料(普段は非公開)
TEL:075-451-1550 受付時間:10:00~15:00 
駐車場:無料(2台分)