学業成就「北野天満宮」

京都市上京区に位置する「北野天満宮」は、学問の神様である「菅原道真」を祀った神社です。京都市民からは「北野の天神さん」の愛称で親しまれ、毎月25日の骨董市「天神さん」や10月に開催される「ずいき祭」など数多くの祭事が一年を通して行われます。

幼少より学業に励み優れた才能を持ち、学者出身の政治家として卓越した手腕を発揮し出世を重ねる道真でしたが、藤原氏の策謀により大宰府(福岡県)に左遷され、903年に無念の死をとげています。彼の没後、京都の町で頻繁に落雷などの災害が相次ぎ、道真の怨霊の祟りとして人々に恐れられます。後の942年、巫女である多治比文子(たじひあやこ)の元に道真より御神託があり、北野の地に朝廷により道真を祀る社殿が造られました。その後、本殿などが豊臣秀頼により造営され現在の形になったそうです。

楼門を抜けると左側に算額等の絵馬が奉納されている「絵馬所」があります。休憩できる場所にもなっていて、参拝客が思い思いの時間を過ごしていました。修学旅行生が熱心に絵馬を描く姿も見うけられました。絵馬所を真っ直ぐ進むと重要文化財である「三光門(中門)」が見えてきます。門をくぐると桃山建築の代表作である国宝の「社殿」が目の前に。北野天満宮のご神徳は学問の他に「厄除けの神」「正直・至誠の神」「芸能の神」「冤罪を晴らす神」などがあるといわれています。

道真は「牛」に関係が深く、境内には多くの牛の姿が見られます。牛は北野天満宮において神使とされています。その理由については「道真の出生年は丑年である」「道真は牛に乗って大宰府へ下った」からなど諸説あります。修学旅行生たちが牛像の「頭」を撫でているのを見かけますが、身体の悪い部分と牛像の同じ部分を交互に撫でると治ると伝えられています。また道真は「梅」を非常に愛したとされ、北野天満宮は梅の名所としても有名な他、神紋として梅が随所に使われています。

「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
大宰府に左遷の際に読んだ和歌です。何ともせつない。

北野天満宮には昔から伝わる「七不思議」の史跡があります。
・影向松(ようごうのまつ) 表参道の大鳥居をくぐってすぐ右手、石の玉垣をめぐらせた一本の松
・筋違いの本殿 楼門をくぐった正面には地主神社があり、本殿はやや西寄り
・星欠けの三光門 中門は日・月・星の彫刻があるため三光門と呼ばれているが彫刻には星がない
・大黒天の燈籠 三光門東南に大黒天の石燈篭がある
・唯一の立牛 境内各所には神牛の像が置かれているが、唯一立った牛の姿の神牛がいる
・裏の社 本殿の背面にも御后三柱という御神座を持つ
・天狗山 境内西北の角には天狗山と呼ばれる小山がある

私は大黒天の燈篭を発見しました。不思議な伝説を巡って楽しんでみるのも良いかもしれません。一ノ鳥居から続く境内参道西側にある「伴氏社」の前に建つ京都三(珍)鳥居「蓮座鳥居」もお見逃し無く。

北野天満宮
住所:〒602-8386 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
電話:075-461-0005 拝観時間:9:00~17:00
拝観料:境内無料(宝物殿は有料・300円 1/1・12/1・毎月25日・4/10~5/30)
ホームページ:http://kitanotenmangu.or.jp/