知恩院ライトアップ2011

浄土宗の宗祖である法然上人が後半生を過ごした「知恩院」は、全国に7千余ある浄土宗寺院の総本山です。2011年の今年は、法然上人800年大遠忌を記念して「知恩院ライトアップ2011」と題して、10年振りに国宝三門内部の秋の夜間公開も行われています。17時前には拝観出入口に行列ができていました。

「女人坂」の紅葉は未だ色づき始めですが、夜の帳によって俗世が視界から薄まっていき、対照的にライトアップで照らし出される季節の移ろいの美しさ。坂の上から眺める景色は日中とは違う趣きです。「友禅苑」や「納骨堂」の池の周囲の紅葉も色づき始めていて、11月下旬にはさらに美しい色彩を見せてくれるはずです。ライトアップは11月27日までなので、12月初旬の日中に参拝すれば真っ赤な紅葉を狩れることでしょう。

阿弥陀堂は開帳されていて、献灯されたロウソクの温かな明かりの中で、人々がそれぞれに祈りを捧げていました。仏像が金色に塗られているのは、きっと暗闇で道に迷っている人々に自分の存在が分かりやすくするためなのだろうと思いました。

そして圧巻だったのは国宝三門の楼上内部です。仮設の渡り廊下が宝塔の脇に設置されているので、急な階段を登り下りする必要もなく、誰でも簡単に楼上へ行くことができます。楼上内部の写真撮影は禁止されています。釈迦牟尼仏像を中心に据えて周囲には十六羅漢像が安置されています。壁面も柱の一本一本にも赤青白緑黄の極彩色で龍や華が美しく描かれ、特に天井の狩野探幽による龍は今にも飛んで行ってしまいそうな生命感に溢れています。これは必見です。暫く座って呆然と魅入ってしまいました。楼上から眺める京都の街と知恩院境内の夜景もとてもキレイでした。

 →その他の写真:WEB京都写真集「知恩院ライトアップ2011

拝観料は800円と割高感はありますが、三門と友禅苑へも入れるので金額以上の満足感は必ず得られます。11月20日の18時からは知恩院雅楽会による雅楽演奏が三門にて行なわれます。混雑するかもしれませんが雅楽の音色がこの幻想的な境内の雰囲気をさらに高めてくれるでしょう。恋人、夫婦、家族、あなたの大切な人と一緒に。

元祖法然上人八百年大遠忌記念「知恩院ライトアップ2011」
会場:知恩院
期間:2011年11月5日ー11月27日(17:30ー21:30)
住所:京都市東山区新橋通大和大路東入る三丁目林下町
TEL:075-531-2157(布教教務部ライトアップ事務局)
ホームページ:http://www.chion-in.or.jp/
拝観料:800円