旧御室御所「仁和寺」

平成6年に世界文化遺産に登録された「仁和寺(にんなじ)」の歴史は、平安時代に第58代光孝天皇が西山御願寺として着工したことから始まります。その後、第59代宇多天皇が光孝天皇の意志を継ぎ、仁和寺が完成したといわれています。宇多天皇は退位後、出家をして仁和寺伽藍の西南に「御室(おむろ)」と呼ばれる僧坊を建てて住んだことから「御室御所」の別称でと呼ばれ親しまれてきました。明治時代以降は皇族が就かなくなったことから、現在では「旧御室御所」と称されています。

重要文化財に指定されている重厚な「仁王門」を抜けると、境内の広さにまず驚きます。9万平方メートルの広大な境内には、さまざまな伽藍がそびえ、自然豊かな景色が広がります。仁和寺といえば遅咲きで有名な「御室桜」。中門内西側一帯に広がり、約200本の桜が鮮やかな春の風景を見せてくれます。来年はぜひ訪れてみたいものです。

気品感じる「五重塔」は中門から少し歩いて右手に見えます。東寺の塔と同じように、各層の屋根の大きさがほぼ同じというのが特徴です。真下から見上げる五重塔も遠くから見る五重塔どちらも完璧で美しいです。境内には国宝の「金堂」、重要文化財の「観音堂」「御影堂」「鐘楼」「経蔵」「九所明神」が立ち並びます。ぜひゆっくりと回ってみてください。

「御殿」の入口は、仁王門のすぐ左手にあります。「白書院」を通り、まずは座って白川砂を敷きつめた「南庭」をゆっくりと眺めます。そして、御室御所跡を代表する建物「宸殿(しんでん)」へと辿り着きます。内部の襖、螺鈿細工どれも素晴らしいですが、「北庭」から望む庭園の景色は見事です。南庭とは対照的な池泉式庭園で、茶室の「飛濤亭」や朱色の中門、五重塔、その奥には成就山を望む事が出来ます。思わずシャッター何枚を切りたくなる風景です。足を伸ばして、思い思いの時間を過ごしてみてください、堂本印象の襖絵が室内を飾る「黒書院」、「霊明殿」、茶室「遼廓亭」の見学もお忘れなく。どの季節訪れても違ったよさを感じる仁和寺は私の大好きな場所の一つ。近くには金閣寺龍安寺があり、仁和寺を含め一日で三つの世界文化遺産を見学することができるのでお勧めですよ。

仁和寺
住所:京都府京都市右京区御室大内33
TEL:075-464-3664
ホームページ:http://www.ninnaji.or.jp/
拝観料:御殿500円、霊宝館500円(春季4月ー5月第4日曜日、秋季10月ー11月23日)