上御霊神社「おひたき」

京都では11月になると、神社、町内の祠、あるいは火を使う染物屋や風呂屋などで「火焚祭」が営まれます。11月18日には上御霊神社で「おひたき」と「囀市」が同日に行なわました。

拝殿前の舞殿で神様へ五穀豊穣を感謝する供物を捧げる儀式が行なわれ、祝詞が奏上された後に、巫女によって「刀舞」が奉納されます。白木刀を持った巫女が独特の所作で抜いた刀を振りながら優雅に舞います。

お火焚のための薪は境内にある「福壽稲荷神社」寄りに設置されています。舞殿での刀舞奉納と同時進行でお火焚もはじまるので、境内には優雅な雅楽演奏が流れ、一方では火焚串から強い炎と煙がのぼります。

そして巫女による「湯立神楽(ゆだてかぐら)」の奉納が行われます。グツグツと釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を用いて神事を執り行い、無病息災や五穀豊穣を願い、その年の吉兆を占う日本古来からの伝統的な神事です。神楽によって撒かれた湯しぶきを浴びると、無病息災になると言われています。その湯しぶきは想像以上に大量に飛び散らせます。熱い。

御神供として蜜柑、お火焚饅頭、粔籹(おこし)をいただきました。水火天満宮の御火焚祭でも同じ物をいただいたので、この3種の組み合わせに何か意味があるのかと思って調べてみました。粒々の果肉が沢山入っている蜜柑には子孫繁栄のご利益があり、火焔玉(宝珠)の焼印が押されたお火焚饅頭には無病息災のご利益があり、新米で作られた粔籹には五穀豊穣のご利益があるとされているようです。

 →その他の写真:WEB京都写真集「上御霊神社御火焚祭

上御霊神社
住所:京都市上京区上御霊前通烏丸東入上御霊竪町495
おひたき:毎年11月18日 13:30ー15:00