散紅葉の「住蓮山安楽寺」

石段の参道を埋めつくす散紅葉の風景が有名な「住蓮山安楽寺」。7月25日に行われる中風封じの「カボチャ供養」でもお馴染みのお寺です。

鎌倉時代初期、法然上人の弟子である住蓮房と安楽坊が、現在の地より一キロ離れた東に「鹿ケ谷草庵」を結んだのがはじまりといわれています。通称は「松虫鈴虫寺(まつむしすずむしでら)」。後鳥羽上皇の寵姫「鈴虫」と「松虫」は住蓮房がと安楽房の説法に心をうたれ、ひそかに鹿ケ谷草庵を訪れ出家を願い出ます。決死の出家願いに心を動かされた二人は両姫の申し出を受け入れます。この出来事が、後鳥羽上皇の怒りに触れ、住蓮房と安楽坊は断罪、指導である法然上人も流罪となります。流罪地より戻った法然上人は、両上人の菩薩を弔うために住蓮山安楽寺を建立したそうです。境内には住蓮房と安楽坊の五輪石塔、松虫・鈴虫の小さなお墓があります。

一度みて見たかった参道を埋めつくす紅葉にはまだ時期が少し早かったようです。それでも、山門前を覆うように染まるモミジの色鮮やかさにしばし時を忘れます。染まる見事さと散る美しさ。二度楽しめる秋の紅葉には人の心を惹きつける情景があります。残念ながら秋の公開は終了していますが、参道の散りもみじはこれからまだまだ楽しめそうです。少し先には法然院もあります。哲学の道を歩いてのんびり散策がおすすめです。

拝観は庭の植物の見頃に合わせて特別に行われています。桜(4月)、つつじ(5月)、さつき(5ー6月)、そして紅葉(11月ー12月)と季節ごとの楽しみがあります。30分ごとにお寺の由来と仏像の解説があるそうです。来春には訪れてみたい場所の一つです。

住蓮山安楽寺
住所:京都左京区鹿ケ谷御所ノ段町21
TEL:075-771-5360
ホームページ:http://anrakuji-kyoto.com/
拝観:4月、5月、6月、11月、12月の特別公開日のみ
時間:9時半ー16時半
拝観料:400円