悪縁切り良縁結び「安井金比羅宮」

華やかな祇園・花見小路通を抜けると、縁切りで有名な安井金比羅宮にたどり着きます。鳥居を抜けて目にはいってくるのはもっさりとした白い物体。これは「縁切り縁結び碑」と呼ばれるもの。数え切れないほどの形代(かたしろ・身代わりのお札)が碑に貼り付けてあるため、石でできていることが全く分からなくなっています。もの凄いインパクトです。そして、色んな意味で怖い。中央には円形の穴が開いていて、碑の表から裏へ通って悪縁を切り、裏から表へ戻り良縁を結びます。最後に形代を貼って祈願。穴を通る間に願い事を強く思うことが大切だそうです。

元々、主祭神である推徳天皇が讃岐の金毘羅宮でいっさいの欲を断ち切っておこもりしたことから、断ち物の祈願所として信仰される場所となったそう。また、戦によって愛する人と別れざるえなかった悲しい想いが、幸せな男女のえにしを妨げるすべての悪縁を断ち切っているとも言われています。そういう理由があっての、縁切り場所だったのですね。何だか感慨深い気持ちになります。

グループ来ていた人たちは楽しそうに過ごしていましたが、中には一人で絵馬を真剣に結んで願う人もいたりと何だか複雑な気持ち。飾られた絵馬を読んでみると、下のように怖い願いもちらほら。人生は色々です。男女の縁の他には、病気・お酒・煙草・賭け事の断ち切りにも効果的だそうですよ。

境内には「金比羅絵馬館」という江戸から現代にかけての絵馬のコレクションを見ることができる場所があります。有名なのは水木しげるさんや、手塚治虫さんの絵馬!ガラスケースに入っていて別扱いな貴重品です。

毎年9月第4月曜日には京都美容文化クラブが主催する「櫛まつり」が行われ、境内北側の「櫛塚」にて使われなくなった櫛の供養があり、古墳時代から現代舞妓へと至る各時代の髪型と衣装に身を包んだ女性たちによる「時代風俗行列」が祇園界隈を練り歩きます。(→艶やかに時代行列「櫛まつり」)

安井金比羅宮
住所:〒605-0823 京都市東山区東大路松原上ル弁天町70
電話:075-561-5127
拝観料:境内無料(金毘羅絵馬館500円)

ちなみに京都で「縁切」と言えば、こちらのスポットも知られています。
 →鬼女伝説の縁切井戸「鉄輪ノ井」
 →法雲寺の縁切り「菊野大明神」
 →失った愛を取り戻す「櫟谷七野神社」