祇園祭 山鉾その5「月鉾」

「月鉾」は真木の中央・船形の天王座に「月読尊」を祀っています。右手に櫂を持ち、月を仰ぐ姿で船に乗る像。古事記によると月読尊は伊弉諾尊の右眼から生まれ、夜の国を治めたといわれています。月は潮の満ち引きを数える歴と考えられ、月読尊は漁師達からの信仰を集めた神様であったことを表しています。明治中頃までは「かつら男ほく」と名乗っていましたが、鉾頭に三日月を掲げることから「月鉾」と改称しています。

細部にまで細かな装飾がほどこされ、総重量は11トン・高さは26メートルと鉾一番の重量・高さを誇ります。巡行が近づいてくると、キシキシと鳴る鉾の音が聞こえ迫力が増します。左甚五郎作と伝えられる彫刻・円山応挙の屋根裏絵画・天井の「源氏五十四帖扇面散図」などその豪華さは山鉾の中でも屈指のもので、「動く美術館」と呼ばれるほどです。見惚れる数々の芸術品を前に、江戸時代には鉾上で茶会も開かれていたとか。見送や水引は、染色家・皆川月華作、後縣や前縣・胴縣はインドやトルコの高級毛織物です。平成2年の後懸から始まった縣装品4点の復元新調が来年の祇園祭で終了するとのことなので、こちらの方も楽しみですね。

月鉾はグッズの購入をすると、鉾に上がることができます。今年はあまりの混雑ぶりに上ることを断念したので、来年はぜひ豪華な装飾品を見て見たいです。

 →2011年祇園祭山鉾巡行での月鉾の写真はこちら

月鉾
住所:京都市下京区四条通室町西入ル月鉾町
鉾建て:7月10日
曳き初め:7月12日
ホームページ:http://www.tsukihoko.or.jp/