祇園祭 山鉾その6「孟宗山」

中国の24孝の一人・孟宗が、病気の母が欲しがっていた筍を極冬の雪の中で奇跡的に掘り当てたという説話に由来するのが「孟宗山(もうそうやま)」です。真松などに綿をあしらい雪山を表現した夏の祇園祭には珍しい趣向です。ご神体は左手に鍬(くわ)を担ぎ、右手に筍一本を持って喜んで帰って行く姿を表しています。別名「筍山」とも呼ばれています。

極彩色豊かな山鉾の中で、唯一の肉筆墨画の見送は竹内栖鳳筆の「白地墨画叢竹図(しろじすみえそうちくず)」です。風にそよぐ孟州竹が墨絵で描かれていて、きらびやかな縣装品の中でも異彩を放っています。近年新調した胴縣は、平山郁夫氏の原画による「砂漠らくだ行」綴織。左胴縣は太陽の下を、右胴縣は月の明かりを歩く一頭のラクダが大きく描かれた対照的なものになっています。

粽は「家内安全」「厄除け」「親孝行」の3種類が授与されます。粽には雪に見たてた綿が付いてとても可愛らしかったですよ。因みに、先頭の長刀鉾に続く「山一番」となった山の粽は「勝負運が良い」ということで、毎年売り切れになるそうです。2010年はこの孟宗山が引き当てています。来年は孟宗山の粽を購入して、親孝行に励んでみようと思います。

孟宗山
住所:中京区烏丸通四条上ル笋(たかんな)町
山建て:7月14日