京春の訪れ「清凉寺」

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嵐電(京福電車)嵐山駅から北に徒歩15分の場所に位置するのが「嵯峨釈迦堂」の名で親しまれている浄土宗の古刹「清凉寺」です。

本堂に祀られている「三国伝来の生身のお釈迦さま」は、東大寺の僧であった奝然(ちょうねん)が宋へ渡った際、インドで釈尊37歳時の生き姿を刻んだといわれる栴檀(せんだん)の香木で作られた像が中国に伝えられているのを見て、その像を模刻して日本に持ち帰ったものです。完成時にお顔に仏牙を入れた時に1点から血が出て、生身の仏であることを示したといわれています。目には黒水晶、耳には水晶、像内からは模刻された時に入れられた絹製の五臓六腑が見つかっており「生身如来」とも呼ばれています。また、法然上人が24歳の時に、寺の釈尊像の前に7日間おこもりしたという由緒あるお寺であり、現在も厚い信仰を集めています。国宝である「釈迦如来像」は、毎月8日11時に特別無料開扉もなされています。

清凉寺といえば、毎年3月15日に行われる京都三大火祭りの一つ「お松明式(たいまつしき)」が有名です。高さ7メートルの逆三角錐型の巨大松明を境内に三本立てて焚き上げ五穀豊穣を願います。この日は境内にある「狂言堂」にて重要無形民俗文化財「嵯峨大念仏狂言」も行われ、大勢の観光客で賑わいます。壬生大念仏狂言(壬生寺)、ゑんま堂大念仏狂言(千本ゑんま堂)とともに京の三大念仏狂言の一つに数えられています。鎌倉時代、見るだけでわかりやすいようにと庶民に仏法を説く手段として始まりました。 演目は15時30分、17時、18時30分の3回催されます。夕刻に始まった「羅生門」を鑑賞しましたが、すぐに物語の世界に引き込まれてしまうとても面白いものでした。

3月15日は本堂拝観も無料です。堂内では「大涅槃図」が掲げられ、時間帯によっては僧侶から直接解説を聞くこともできます。因みに、涅槃とは「苦しみのない安らぎの境地である悟りの世界」を意味します。本堂奥にある小堀遠州作庭の大方丈庭園も無料で見ることができますよ。見所が沢山あるので、早めにきてゆっくり見てまわることをオススメします。境内には露店が立ち並び、お祭りムードがたっぷりです。このお松明式が終わると、京都の季節は冬から春へと移り変わります。

清凉寺
住所:京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
TEL:075-861-0343
拝観料:本堂拝観400円、霊宝館400円、境内は自由
拝観時間:9時~16時

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