今宮神社「やすらい祭」

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京都の三大奇祭の一つである「やすらい祭」が京都市北区「今宮神社」で営まれました。桜の開花を迎えるこの時期は、花の精に煽られて疫神が悪疫を撒き散らすとして、古来から花鎮めのお祭りが行われてきました。やすらい祭も鎮花祭(ちんかさい)の一つであり、囃子や歌舞により悪疫を追い立て花を欺く風流傘に宿らせ、今宮神社境内の疫神社に送り込み神威を仰いで鎮めます。一時は行列が華美すぎるということで、祭りが勅命により禁止されますが、その後見事に復活。風流傘を中心とした「練り衆」と呼ばれる行列が、先立、鉾、御幣持ち、督殿(こうどの)、羯鼓(かんこ)、羯鼓廻し、大鬼、花傘、音頭取り、囃子方と続き、町を練り歩きます。傘の中に入るとその年の厄が除かれるとあって、大勢の人々が試みていましたよ。

やすらい祭には、川上大神宮の「川上やすらい」、光念寺の「上野やすらい」、玄武神社の「玄武やすらい」があります。3時を過ぎた頃、今宮神社には川上やすらいと上野やすらいが続々と到着するので、境内は大勢の観光客で賑います。拝殿を周回し、本殿前での神事後に「やすらい踊り」が披露されました。赤毛・黒毛の鬼達が囃子に合わせ、飾り髪の赤熊(しゃぐま)を振り乱しながら飛び跳ねるように踊ります。想像していたよりも迫力があり目が離せません。各やすらいごとに踊りや衣装なども異なるので見ていて飽きません。掛け声の「やすらい花や」は「散り急がないでゆっくりせよ」という意味です。花が散り急ぐことを凶作の兆しとして嫌った古来の人の思いが歌に込められています。因みにやすらいは漢字で「安楽」と書きます。

このやすらい祭は、京都の春の祭りのさきがけをなす祭でもあり、この日が好天に恵まれるとその年の京の祭はすべて晴れると伝えられています。今年は晴天に恵まれたので、今後のお祭りのお天気も期待できそうですね。地域に脈々と受け継がれていく伝統の踊りは、京都の人の誇りとなって現代へと繋がれています。

トコトコト過去記事 →今宮神社と「阿ぶり餅」合戦

今宮神社「やすらい祭」
住所:京都府京都市北区紫野今宮町21
日時:2012年4月8日(毎年4月第2日曜日)
ホームページ:http://www.imamiyajinja.org/jpn/imamiya_JPN/toppu.html

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