天寧寺の枝垂桜

京都市北区の寺町通沿いに建つ「天寧寺」の山門は、通りから眺める比叡の秀峰がまるで額縁に入っているかのように見えることから「額縁門」と呼ばれることで知られています。1586(天正14)年に伊達正宗の会津侵入で焼失した寺を、時の住職が京都に移したことが始まりとされ、江戸初期の武士で茶人として有名な金森宗和(かなもりそうわ)の墓や、宗和が宇治の茶の木で作ったと伝えられる千利休像などが残されています。境内にある「カヤ」は樹高16.2メートル、落雷や天明の火災の焼跡が残るもので京都市の登録天然記念物に指定されています。

今の時期はちょうど境内にある枝垂桜が満開を迎え、境内を色鮮やかに染めています。訪れる人の数も少なく、美しく咲く桜を独り占めできるのが何とも嬉しいところ。春は桜、夏は芙蓉、秋は萩とどの季節に訪れても手入れの行き届いた美しい庭を見ることができます。

寺町通沿いには、隠れた桜の名所「本満寺」や、織田信長が眠る「阿弥陀寺」などもあり、散策にオススメです。

天寧寺
住所:京都市北区寺町通鞍馬口下る天寧寺門前町301
境内自由