上賀茂神社「賀茂競馬競馳」

毎年5月5日、葵祭(賀茂祭)の前儀として上賀茂神社で「賀茂競馬競馳(かもくらべうまきょうち)」が営まれます。平安時代に宮中武徳殿で催されていたものが起源で、その様子は「徒然草」などにも記されている歴史ある神事です。京都市登録無形民俗文化財にも登録がされています。騎手である乗尻(のりじり)は左方が打毬(たぎゅう)、右方は狛鉾(こまぼこ)の舞楽装束を着けて、境内の馬場約200メートルを走り速さを競いあいます。

早朝より様々な神事が行われた後、午後2時すぎから競馳が始まります。第1レース目は必ず左方が勝つようになっていて、左方がゴールしてから右方が走り出すというのが決まり事となっています。これは、左方の勝ち数が多い方が豊作になるという言われからで、五穀豊穣が実現しやすいようにできています。第2レースからは真剣勝負です。現在の競馬とは違い、先に走り始めた馬と後にスタートした馬との差が縮まれば後の馬の勝利、その差が広がれば先の馬の勝利となるのです。これは面白い。判定は「後見(こうけん)」と呼ばれる高い位置から見守っている人達に委ねられ、レースの結果は念人(ねんじん)と扶持(ふち)から伝えられます。勝者には白い布(反物)が渡され、その後乗尻は馬場に隣接された頓宮(神様の仮御座所)に勝利を報告しに行きます。

一つ一つの作法に意味があり、とても興味深い神事です。何よりも目の前を駆け抜けていくその迫力は思っている以上に凄いものがありました。当日は詳しい解説が境内に流れているので、色々と勉強になります。英語での説明もありましたよ。観覧席は1,000円と500円の二つが用意されていました。レースを間近で見る迫力を感じたい方にはオススメです。後半になると段々とお客さん達も移動しはじめるので、一番前で観賞できるチャンスもありますよ。解説の方が何度もおっしゃってましたが、カメラのフラッシュは絶対に禁止です。マナーは大事ですよ。

上賀茂神社「賀茂競馬競馳」
住所:京都市北区上賀茂本町339
日時:2012年5月5日
時間:14時~
ホームページ:http://www.kamigamojinja.jp/