京都・鞍馬寺「五月満月祭(ウエサク祭)」2012体験レポート

※参加者が増えた続けため、夜通しで行われていたお祭りは夜22時に終了に変更となっています。ご注意ください。今となっては貴重な機会となり、行っていておいてよかったなぁと思います。

パワースポットとして有名な鞍馬山に古くからある「鞍馬寺」では、毎年5月の満月の夜に「五月満月祭(ウエサク祭)」が行われています。今年は初参加してきました。「鞍馬口駅」から「鞍馬駅」まで自転車で行ったら、ずっと上り坂で鞍馬寺の門前に着いた頃には既にヘトヘトになってしまいました。似た駅名なのに遠いこと遠いこと。

鞍馬寺で配布されていた資料によると「五月満月祭」は、その名の示すとおり五月の満月の宵に満月に灯を捧げて名水をお供えし、宇宙の大霊より力を得て自己の魂のめざめを祈る祭典です。鞍馬山では古くから密やかに続けられていましたが、天台宗からの独立以後の昭和29年頃から多くの参拝者と共に祈りを捧げる祭典になったようです。この儀式はヒマラヤ山中やインドで五月満月の夜に行われている「ウエサク祭」と相通じています。また東南アジアの仏教諸国においても釈尊の生誕と成道と涅槃を同時に祝う「ウェサーク祭」が行われています。

-祭典スケジュール-
第一部:地鏡浄業(きよめ)19:00〜21:30くらいまで
第二部:月華精進(はげみ)22:00〜22:40くらいまで
第三部:暁天明覚(めざめ)22:40〜23:10くらいまで
 ※第一部終了時間は参拝者数で変動します。

「第一部:地鏡浄業(きよめ)」では、本殿金堂前で僧侶/巫女/参拝者全員での読経や祈りが捧げられます。参拝者は他のお祭りと比べて女性の割合がとても多いです。尊天ご宝前の「消えぬ灯」から移された灯を、参拝者の「心のともし灯」にも移し、それを参拝者同士でリレーしていくと、やがて境内が赤い花弁で包まれたロウソクの温かな光に包まれます。これはスゴく良い雰囲気でした。やがて祭典が終わると、満月の光で磨いた「明水」が全員に授けられます。本殿の左側から地下の「清浄髪奉納祈願所」を通って反対側へ周り、正面へ出てから本尊へお祈りしてから明水を飲むことができます。地下入口が狭いので参拝者が多い年は全員が飲み終わるまで2時間以上かかりますが、全員飲むことができるので気長に並んで待ちましょう。

22:00からは「第二部:月華精進(はげみ)」となります。僧侶の唱える「マントラ(真言)」に耳を澄ましながら満月の光を浴びて瞑想をします。それまで賑やかだった境内が静まり返り、皆が満月を眺めながら静かに祈りを捧げました。マントラのユニゾン感は何度聞いても心地が良いです。

瞑想の時間が終わるとそのまま「第三部:暁天明覚(めざめ)」に移ります。本殿金堂前の金剛床に積まれた杉葉が焚かれて僧侶たちの読経が終わると祭典は終了となりました。叡電の終電にも急げば間に合う時間でした。第一部が終わると参拝者はけっこう減りました。今回わたしは最後まで参加しましたが、非日常的な場所で非日常的な祭典に参加することでリフレッシュできました。

第三部まで参加する場合は、必ずホッカイロやマフラーなどの防寒対策が必須です。レインコートや折りたたみ傘もあると安心。ケーブルカーも帰りは停まっているので九十九折の参道を降りることになります。防災用に購入した懐中電灯が役に立ちました。あと祭りと言っても縁日屋台などは一切ありません。子ども連れにもオススメしません。来年はぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

鞍馬寺「五月満月祭(ウエサク祭)」
住所:京都市左京区鞍馬本町1074
非公式ホームページ:http://kuramadera.com/
入山料:この日は無料のようです。
ケーブルカー:片道100円
ロウソク:700円