祇園祭 山鉾その9「蟷螂山」

西洞院四条上るにある「蟷螂山(とうろうやま)」は別名「カマキリ山」と呼ばれ、屋根の上にはからくりを施したカマキリが乗っており観光客達の目を楽しませてくれます。「蟷螂の斧を以って、降車の轍(わだち)を防がんと欲す」という中国の詩文にちなみ,自分の力をわきまえずに大敵に立ち向かうことで勇敢さを賞した中国の君子の故事に由来しています。カマキリはからくりにより頭、鎌、そして羽根が動くので子供達から人気がある山鉾です。

起源は南北朝時代、足利義詮軍と戦い戦死した公家・四条隆資(しじょうたかすけ)の武勇ぶりを蟷螂に見立て,1376年に四条家の御所車に蟷螂を乗せて巡行したのが始まりとされています。明治初め以降は休み山となっていましたが、1981年に109年ぶりに巡行へ復帰しました。山鉾の側面に付けられる胴懸や水引は山鉾初の友禅染で目を引きます。からくりのカマキリは山鉾唯一のもので人気もあり、巡行中のカマキリと一緒に写真を撮ろうとする人達の姿も多く見られました。

宵山では、カマキリのからくり仕掛けのおみくじ(1回200円)がにあり、行列ができるほどの賑わいぶりでした。取っ手を回すとカマキリがクルクルと回転して、番号の書かれた玉を後ろの箱から手前の箱にポトッと落としてくれる仕掛けです。蟷螂山のオリジナルグッズは毎年好評で、売切れになるのも早いそうです。気になる方はお早めに。それぞれの山鉾の特徴を活かして、人気に繋げるというのは新たな鉾の流れになるかもしれませんね。

蟷螂山
住所:京都市中京区西洞院四条上ル蟷螂山町
山建て:7月13日