下鴨神社「蛍火の茶会」

下鴨神社で「蛍火の茶会」が行われました。かつては梅雨時に糺の森へ涼みに行くと蛍が顔にぶつかって痛いほどの数で飛び交っていました。西国行脚していた小林一茶は酒の入った盃に映った蛍の光を「盃に 千れや糺すの とぶ蛍」と一句よんでいます。清流の枯渇と農薬汚染で蛍が激減した現代となっては想像することだけしかできない風流な光景です。

13:00 糺の森納涼市(※名産品/銘菓販売、21時まで)
13:30 雅楽(1回目)
15:00 雅楽(2回目)
17:00 奉告祭
17:00 裏千家茶席(※要招待券、21時まで)
18:00 箏曲
19:20 十二単衣と小袿姿王朝女人の雅楽舞
19:50 蛍カゴの開放
20:20 十二単衣の着付と王朝舞

竹で作られた大きな蛍カゴが御手洗池まで運ばれて、カゴから600匹の蛍が放たれると大勢の見物客から歓声があがりました。

古来は「開けずの間」と呼ばれて平常の使用を禁じられていた神服殿(しんぷくでん)で十二単衣(じゅうにひとえ)の着付が披露されました。衣紋者(えもんじゃ)と呼ばれる介添人が、白小袖に紅の長袴姿の御方(おかた)に、単(ひとえ)、五衣(いつつぎぬ)、打衣(うちぎぬ)、表着(うわぎ)、唐衣(からぎぬ)、裳(も)を重ね着していき、帖紙(たとう)を懐にしまい、檜扇(ひおうぎ)を手渡せば十二単衣の着付は完成です。

そして、衣紋者の二人が橋殿から退場して「王朝舞」が奉納されました。「踊り」ではなく文字通りに優雅に「舞う」美しい所作です。最後は奥ゆかしく顔を檜扇で隠したままスッと橋殿から降りました。十二単衣の着付と王朝舞ですが、事前に予約をすれば下鴨神社でいつでも特別拝観(詳細)することができます。料金は1回4万円で80人まで同時拝観できます。詳細は下鴨神社の社務所にお問い合わせください。

御手洗池で放たれた蛍たちは糺の森の樹冠まで高く飛んでいきました。天候で前後しますが、下鴨神社境内の蛍は21時くらいになると糺の森東側泉川沿いに飛び交います。

蛍火の茶会
開催日:2012年6月9日
会場:下鴨神社