おでこにペタン、真如堂「宝物虫払会」

蝉の声が響き渡る参道を通り抜け、今日は「宝物虫払会(むしばらいえ)」が行われている真如堂へと行ってきました。毎年7月25日に、寺宝を虫干するこの行事では貴重な屏風や掛け軸が一般公開されます。「真如堂縁起」(写本)や「寒山拾得」なども目にすることができますよ。

枇杷湯の接待を受けて一息つき、本堂に入ると約200点ほどの書や軸が吊るされていて、思わず時間を忘れて見入ってしまいます。お堂内では、僧侶達が書に描かれている内容や由来を直接説明してくれるので、疑問に思ったことはどんどん質問してみましょう。

本堂、向かって左手奥に飾られている「安倍晴明蘇生之図」の前では、「決定往生之印」を授かることができます。安倍晴明が死を向かえ閻魔王の前に引き出された際に、念持物である「不動明王」は晴明はまだ現世で活躍できると懇請して、晴明は蘇生を果たしたといわれています。その時に晴明は閻魔王より極楽浄土行きが保証される決定往生之印を受けます。その印を宝物虫干会が行われる今日、特別に授与(有料)することができるのです。図の隣に座っている貫主に真言を唱えてもらい、印をおでこに受けます。とはいっても、印が直接付くわけではありません。自分があの世へいった時にその印が透けて見え極楽へいけるのだそう。何とも興味深い話です。疑う参拝客に「面白いやろ。何でも信じてみるのがいいんよ。」とかっこ良く言い放つ貫主の言葉が印象的でした。

この日は、書院・庭園も公開されています。本堂左手の道を歩くと拝観の受付が見えてきます。曽根三郎氏による「涅槃の庭」や重森千青氏作庭の「随縁の庭」を拝見することができます。庭園の静けさと難解さが夏の厳しい暑さを少しだけ忘れさせてくれました。これから京都は夏本番を迎えます。

トコトコト過去記事→女性を守る「真如堂」

真如堂「宝物虫干会」
住所:京都市左京区浄土寺真如町82
日時:毎年7月25日(雨天中止)
時間:9時~15時頃
拝観料:500円