京都・下鴨神社「みたらし祭」で暑気払い

下鴨神社では、毎年の土用の丑の日を挟んだ4日間で「御手洗祭(みたらしさい)」が営まれます。2012年は7月26日〜7月29日です。

平安時代の貴族たちは、季節の節目節目ごとに禊祓い(みそぎばらい)をして、罪と穢(けがれ)を祓っていました。土用の丑の日になると下鴨神社境内にある御手洗池の中に足を浸し、罪と穢を祓うことで無病息災を祈っていました。これが「御手洗祭」と「足つけ神事」のルーツです。

「足つけ神事」は、境内にある御手洗池の中を膝まで水に浸して歩いていき、灯明の火を風で消されないように気をつけながら、御手洗社前に奉納するという神事です。どなたでも参加できます。一人一人の祈りを込めて灯されるロウソクの明かりは、少し風が吹けば消えるくらい儚くて小さいけれど、家族や恋人たちが互いに寄り添い、代わる代わる御手洗社前に灯され続けていくことで、祭事期間中の御手洗池はずっと優しい明かりに包まれています。

現在では、京都の夏の風物詩として人気があり「足つけ神事」も祭事期間中はいつでも参加することができます。出町柳駅からの参道には屋台が並び、夕方を迎える時間帯には大勢の人々が訪れて縁日の賑わいになります。一般的に神社への参拝は早朝や午前中が良いとされていますが、この日ばかりは夜の参拝をオススメします。提灯とロウソクでライトアップされた世界遺産は格別です。境内縁結びの「相生社」も良い雰囲気です。

そして来月は、夏越しの「矢取り神事」が営まれます。この神事は下鴨神社の御祭神である玉依媛命(タマヨリヒメノミコト)が川遊びをしていると一本の矢が流れ着き、持ち帰ったところ懐妊して賀茂別雷神を生んだという伝承がルーツです。法被姿の参拝者たちが御手洗池に駆け込んで、50本の斎矢(いみや)を激しく奪い合うことで無病息災を祈願する伝統神事です。

下鴨神社
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町
ホームページ:http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
御手洗祭:(2012年7月26日〜7月29日) 5:30〜22:00